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クローゼットを開けっ放しにすると一見湿気対策にはなりそうですが、ホコリや害虫が入るし、雨の日などは逆に湿度が上がりそうですよね。
私はそう思って、クローゼットの扉は閉めていました。除湿剤や防虫剤を入れているから開けたら効果がなくなるかなと思って。
でも、夫はいつも開けっ放しにしたまま会社に行くんです。
先日理由を聞くと、“湿気とニオイを逃すためだ”と言っていました。
「実際はどっちが正しいんだろう?」と気になったので、世間のみんながどうしているのかを調べてみました。
調べてみた結果、クローゼットの開けっ放しについてはやはり賛否両論あるようです。
その中で私の結論としては、 クローゼットの扉は常に開けておくのではなく適度(30分~1時間ぐらい)に開けて換気をする。 という結論に至りました。
この記事では、
- クローゼットを開けっ放しにするメリット・デメリット
- クローゼットを開けっ放しにする場合の注意点
- クローゼットの湿気対策として有効な3つの方法
について私の調べたことをまとめています。
メリットとデメリットの両方を知って、開けるのか、閉めるのかの判断の参考にしていただければ幸いです。
「なんとなく開けた方がいいかも」から、デメリットとあわせて臨機応変に対応できればいいなと思います。
クローゼットを開けっ放しにするメリット・デメリット
3つのメリット
クローゼットを開けっ放しにすることで考えられるメリットは3つあります。
- 湿気を取り除く
- カビの発生を予防する
- クローゼット内のニオイが消える
湿気を取り除く
クローゼットを開けっ放しにすると風通しがよくなり、中のこもった空気が動き外の新鮮な空気と入れ替わります。じめじめとした湿っぽさがなくなり、カビが発生しにくくなります。
カビの発生を予防する
風通しをよくすると、湿気が取れるのでカビが発生しにくくなります。 カビは温度が25度前後で、湿気(水分)、栄養(エサ)空気の4つの条件がそろうと繁殖するのですが、逆に一つでも欠けると生えないそうです。
クローゼット内のニオイが消える
こちらも風通しを良くすることで、空気を循環させてニオイを追い出します。
クローゼット内のニオイはカビや雑菌の繁殖が原因なんです。
整理すると、
クローゼットを開けっ放しにして風通しをよくして湿気を取る。
↓
湿気がこもらないのでカビが生えない。
↓
カビが生えないと嫌なニオイはしない。
※ホコリがあると埃っぽいニオイはするし、カビの発生条件も上がります。
実践している人の意見も見てみました。
閉めておくと湿気がこもるような気がして。中に湿気取りを置いてますが、結構水がたまるんですよ。
家は原則的に開けっ放しです。理由は、湿気防止と匂いの除去です。現在の家は石油製品の断熱材や新建材やビニールクロスなど水分を通さない材料が多く使われています。
それにこもったニオイも解消できるんですね。
5つのデメリット
クローゼットを開けっ放しにすることで考えられるデメリットは5つあります。
- ホコリが入る
- 害虫が入り込む
- 防虫剤の効果が減少する
- 衣類が日焼けする
- 冷暖房効率が下がる
ホコリが入る
人が動いたり窓を開けたりして空気が動くと、ホコリは空気中に舞い上がりあちこちに移動して入ってきます。クローゼットの扉の隙間からも入るでしょうし、開けっ放しにされたクローゼットなら、もっとたくさんのホコリが入ります。
ホコリの主成分は「線維のクズ」ですが、そこにダニ・フケ・ノミ・土・花粉・カビなどが絡まってホコリを形成しています。またホコリは害虫やカビのエサとなり、繁殖させてしまいます。
長期間にわたって溜まってしまったホコリは大切な衣類や小物を痛めてしまうでしょう。
害虫が入り込む
久しぶりに着ようと思った大切な服が”虫に食われて穴が…”となればショックですよね。
衣類を食べる害虫は、主にヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなどの幼虫で、成虫になると飛んで出ていきます。
防虫剤の効果が減少する
防虫剤は基本的には密閉空間で使うものです。クローゼットを開けっ放しにしておくと防虫剤の成分がどんどん外に出てしまって、効果が薄れてしまいます。
また有効期限よりも早く消費してしまうので、気づいたときにはもう使い切ってしまっているかもしれません。
普段からクローゼットに除湿剤や防虫剤を入れている場合は、開けっ放しにするよりも普段は扉を閉めておき、部屋を換気するタイミングや短時間だけ扉を開けるなどが良いでしょう。
衣類が日焼けする
長期間同じところにかけたままの衣類だと、洋服の片側だけが日焼けで変色してしまいます。 これは衣類に使用されている染料分子が、紫外線の強いエネルギーの影響を受けて分解され、色やけや変色が起こるからです。
この紫外線は太陽光はもちろんのこと、部屋の蛍光灯からもごくわずかではありますが放出されています。長時間の照射による影響はででくるでしょう。
冷暖房効率が下がる
エアコンには設置する部屋の広さに合わせたサイズ(容量)が決まっています。
冷暖房器具は購入するときに、設置する部屋の広さに合わせて選びませんでしたか?
クローゼットを開け放してエアコンの冷暖房能力を超えた広さになっていたら、いつまでたっても冷えない・暖まらないなどの不具合が起きてしまいます。
またエアコンなどの冷暖房器具を常にフルパワーで運転させなければならず、電気代が上がり、エアコンに負荷がかかりすぎて故障したり、寿命が短くなったりします。
湿気対策ならクローゼットを開けっ放すことで解決しそうですが、それでも閉めておくという人の意見も見てみましょう。
以前テレビ番組で、クローゼットを開けたままにしておくと、クローゼット内の防虫剤の有害物質が漏れ出てくるといってました。私もそれを聞くまでは風を通すために開けてましたが、きちんと閉めるようにしています。
ホコリも湿気も入り放題じゃないですか。明るければ日焼けもします。空気の入れ替えは天気のよい日だけで。
確かにホコリは入ってくるし、衣類も日に焼けそうです。 防虫剤の成分も流れ出して効果も減少しそうですね。
クローゼットを開けっ放しにした場合の注意点
湿気を防ぐためにはクローゼットを開けっ放しにした方がいいようですが、それによって注意しなければならないことがいくつか出てきますね。
デメリットが多いのなら、閉めておいた方がいいのかなと思うかもしれませんが、それらにちゃんと対策をすれば解決できることばかりでした。
以下の場合の注意点と対策をまとめてみました。
ホコリが入る
対策:クローゼットに衣類をしまう前にブラッシングしてホコリを落とす。
洋服に衣類カバーを被せて洋服自体にホコリが付着するのを防ぐ。
定期的に掃除をしてホコリを取る。
クローゼットの扉を開け閉めするだけでも床のホコリが舞い上がって中に入ってきます。
生活する以上はホコリを完全に排除することはできません。
ホコリの中にはカビや様々な菌が含まれているので、放置しているとカビが発生します。大切な衣類を守るためにも、定期的にお掃除しましょう。
注)クリーニング店のビニールのカバーはホコリはつきませんが、湿気が溜まりやすい環境をつくってしまうので、不織布のカバーに付け替えた方がいいでしょう。
害虫が入り込む
対策:食べこぼしや皮脂など衣類害虫の栄養源になる汚れは、洗濯やクリーニングでしっかり落としてからクローゼットにしまう。
長期間使わない季節の衣類は、衣装ケースに入れてその上に防虫剤を置き、密閉収納する。 ホコリや汚れがあると害虫が住み着きやすくなるので、収納場所の掃除をする。
衣類害虫の成虫は、屋外に干した洗濯物や窓から侵入し、クローゼットなどの収納場所や衣類に卵を産みつけます。
卵や成虫を家に持ち込まないために、洗濯物を取り込む前や家の中に入る前に衣類を手で払うだけでも違うでしょう。
そして収納場所にあった防虫剤を使用して虫を寄せつけないことが必要です。
クローゼットを開けっ放しにする以上は虫が入りやすくなっているので、防虫剤の効果も減少することを考えると、開けておく時間を短くする方がいいと思います。
防虫剤の効果が減少する
対策:揮発性ではない防虫成分を使用しているカバータイプやシートタイプの防虫剤を利用する。効力が持続して、エサを探して近づく害虫から衣類を守ります。
クリーニング屋でも洗浄時に防虫加工をしてくれたり、防虫効果のあるカバーで返却してくれるお店があります。
防虫剤はガスを発生させ、空間に充満させることで虫を寄せつけないようにしているので、クローゼットを頻繁に開け閉めしたり、長時間の空気の入れ替えは効果を減少させてしまいます。
カバータイプの防虫剤は防虫以外にもホコリや色褪せも防いでくれます。
衣類が日焼けする
対策:遮光カーテンに替える。
紫外線は衣類の素材そのものや染料と化学反応をおこすため色褪せがおきます。また汗のついた服を放置すると、紫外線と汗の影響で色褪せと変色がおきます。
紫外線は直射日光だけでなく、屋内にいてもカーテンを通して差し込んできます。遮光カーテンにすると衣類だけでなく、部屋の家具やインテリアの日焼けも防いでくれます。
部屋が暗くなるのがちょっと…というならUVカット効果の高いレースカーテンを使うのがおすすめです。
冷暖房効率が下がる
対策:冷暖房をつけるときは閉めておいた方がよい。
冷暖房をつけた場合、部屋の温度と扉の閉まったクローゼットの中とでは全然温度が違います。夏場はもわっと、冬場はヒンヤリ。 これだけの気温差を均一にしようとすれば、冷暖房効率は下がりますね。
部屋が適温になるのに時間がかかりすぎるし、エアコンのフルパワー運転で電気代が上がります。またエアコンに負荷がかかり故障しがちになったりもします。
部屋の広さが、クローゼットを開けることによってエアコンの運転能力を超える広さになるなら、クローゼットは閉めておいた方がよいでしょう。
クローゼットの湿気対策として有効な3つの方法
対策をすれば、クローゼットを開けっ放しにすることへのデメリットもそれほど感じないですね。
さて、クローゼットを開けておくことが湿気対策に良いことがわかりましたが、ずっと開けっ放しにしておくわけにもいきませんよね。
クローゼットを開けておく以外にできる湿気対策にはどんなものがあるでしょうか?
物をぎゅうぎゅう詰めに入れない
クローゼットに衣類や物を詰め込みすぎると、たとえ換気で扉を開けっ放しても空気が動かず湿気がこもったままで、カビの原因になります。
また暖かくて湿気のある環境を好む害虫の絶好の住まいにもなります。ぎゅうぎゅう詰めの収納空間では防虫成分が十分に行き渡らない場合があるので、せっかくの防虫剤も意味がなくなってしまいます。
湿気が溜まらない環境づくりのために、まずはクローゼットに詰め込みすぎない風通しの良い量、8割収納をを心がけましょう。
衣類はしっかり乾かしてからしまう
一日着た服は、汗や周りのニオイを吸収して水分やいろいろ混ざった独特なニオイを放ちます。 一度着た服をそのままクローゼットにしまうと、水分やニオイが他の衣類に移って湿気やカビの原因になります。
特に汗をかいた衣類は要注意!
汗は98%以上が水分で、塩化ナトリウム、尿素のほか、尿酸、乳酸、アミノ酸、アンモニウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど様々な成分を含んでいます。これらが衣類の染料を分解してしまい、紫外線を受けて普通では考えられない著しい変色が起きます。 汗が付着したままで放置せずに、こまめに洗濯しましょう。
スーツなど毎日洗濯しないものは、ポールハンガーなどにかけて一晩干してからクローゼットへしまいましょう。
除湿剤を置く
湿気は空気より重いので、一番下か空気の滞留する四隅に置くのが有効です。 また、もともと衣類は水分を含んでいるのでクローゼットで除湿剤を使う場合は、置き型の除湿剤のほかに、クローゼットのパイプに吊り下げるタイプの併用がとても効果的です。
除湿剤には使い捨てのタイプや、繰り返し使えるタイプがいろいろ出ていますが、除湿剤というよりこれはもう小さな除湿機といえるものを見つけました。
こちらの小型除湿機、水分を吸いきった除湿機単体を乾燥スタンドに接続して加熱すれば、完全に吸湿力を取り戻して繰り返し使えるんです。
⇓⇓
一台買えば、後は単体のみ(小型除湿器/乾燥スタンドなし)を買って、複数使用することもできるんですね。 大切な服やかばんが入っている所に置いておくと、安心ですね。
湿度が60%を超えるとカビやダニの繁殖力がアップし、細菌も活発になり悪臭の原因になります。これらのトラブルを未然に防ぐためには、室内の湿度を60%以下に保つことが重要です。
雨の日は窓を閉めていても湿度が上がります。 また洗濯物の部屋干しが習慣であるなら、開けっ放しのクローゼットに湿気が入り続けます。
雨の日や洗濯物の部屋干しが続くようであれば除湿器を使用したり、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるようにし、湿気とカビの対策をしましょう。
まとめ
湿気対策としてみると、クローゼットは開けっ放しにした方がいいのですね。
ただし、長時間開けておくとホコリや害虫が入ったり、服が日焼けしたり、冷暖房効率を下げたり、天気によっては逆に湿気を上げてしまうことがわかりました。
クローゼットの扉は常に開けておくのではなく適度(30分~1時間ぐらい)に開けて換気をするという認識がいいと思います。
- クローゼットの湿気対策は、ライフスタイルにあわせて、クローゼットの扉を開けて意識的に換気をする。
- 空気の入れ替えができたと思ったら、開けっ放しにせずに閉めるのがよい。
- 長時間の開けっ放しはデメリットが多い。
- デメリットに対しては、対策案がある。
クローゼットの扉は閉める派の私でしたが、部屋の空気を入れ替えるようにクローゼットの中も扉を開けて換気しようと思いました。
まずは晴れた日に、中のものを出してホコリを払い、衣類の虫干しをする。
そしてクローゼットの中の不要な物や衣類を処分して、8割収納を目指します!
でも、クローゼットって普段奥の方まで掃除していないからのぞくのが怖いです(苦笑い)
換気をして、カビの生えない清潔なクローゼットを維持したいですね。