料理の悩み

自家製梅干しはいつから食べられる?美味しい食べ頃は?熟成による味の変化について

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手間暇かけて作る自家製の梅干し。

作っている間から「梅のいい香りがたまらない~早く食べたい!」と思っている方はけっこう多いはず。

しかし、干してから3ヵ月や半年、最低でも1年寝かさないと!なんて意見もあり、いったいいつから食べられるのか、イマイチわからない…とお困りのあなたへ。

いつから食べられるのか、また、食べ頃はいつなのか。さらに、熟成させるとどんな変化があるのかを調べました!

自家製梅干しはいつから食べられる?


梅干し作りの最後の工程に、『土用干し(天日干し)』という作業があります。
その作業が終わった梅干しは、実はすぐに食べられるんです!

色が鮮やかで果実感も残っており、「すごく香りが良くて、フルーティーで好き」という人もいますが、出来たての梅干しは酸味がやや強め。すっぱい梅干しが苦手な方は、熟成させてみましょう!

美味しい食べ頃はいつ?熟成が進むとどんな感じになるの?


熟成させると、梅の酸味と塩味のバランスが変わり、味に変化が出てきます。
時間が経つにつれて梅の色は暗くなっていきますが、酸味が抑えられ味がまろやかになります。

では1年、2年、と熟成させればさせるほど美味しいのか?というと、そうではありません。梅干しはそれぞれの段階で、それぞれのおいしさがあります。

3年寝かせた梅干しが一番美味しい!という声も多いですが、熟成度によって酸味の強い・弱いや、梅の皮の固さが変わってくるので、ぜひあなた好みの食べ頃を探してみてください!

0年~5年までの熟成度をまとめてみた

熟成年数ごとの梅干しを知人友人に食べてもらい、その感想を記載しているブログを発見!
https://homepage45.net/ume/ume18.htm『四畳半の住人』様のブログ

回答者には熟成度は知らせず、好きな梅干し順に感想を添えて答えてもらう、というアンケートを取ったそうです。

5年以上の長期に渡る壮大な取り組みを表にまとめてみました。

熟成0年 色が美しく、みずみずしく柔らかい
香りが良く、ジューシーで美味しい
酸味が強く、とてもすっぱい
皮がやや厚い
熟成1年 見た目の色もよく、中の色もキレイ
あとを引く酸っぱさがある
梅の香りが少し飛んでいる
皮が薄く、果肉もたっぷりなのですりつぶして料理にも◎
おにぎりにして食べたい!
熟成2年 皮がまた固くなり始める
梅の香りも失われる
塩味が強く、酸味より辛みがくる
ジューシーさはないが、コクがある
熟成3年 急激に小さくなり、皮も固くなると言うよりは引き締まる感じ
果肉に水々しさは感じられない
梅の品質によるものからか、一粒一粒の差が広がっていくように感じる
熟成4年 見た目は色が暗い
酸味のカドが取れ、後味がまろやか
塩分が強く感じられる
皮はしっかりとして厚い
水分と酸味と塩味のバランスが同じぐらいに感じた
熟成5年 見た目は少し萎んでいる
少し乾燥していて、果肉に柔らかさはない
マイルドで塩分も薄く感じる
お茶漬けに入れたい

梅干しの熟成経過、なんとなくわかりましたね。
梅干しの変化を楽しむことが出来るのも、自家製の魅力のひとつです。
そして味の好みは十人十色!どの時期の梅干しが好みなのかは人によって違うので、食べ比べてみて、これだ!という味を見つけられたらいいですよね。

ちなみに、知人に30年モノの梅干しを食べた人がいたので、どんな味がしたのか聞いてみました!

熟成30年 見た目はほぼ干からびている
干し梅みたいなドライフルーツのような食感!
酸っぱさはなく、少し塩辛い

良い保存状態と、塩分たっぷりで作ってあったそうです。特に食感が楽しそうですね!

 

梅干しには「〇年漬けておかなきゃ美味しくならない!」というような、明確なものありません。
それに、梅干しの食べ方によっても、好みの違いが出てきますよね。
そのまま食べたり、おにぎりに入れたり、和え物など料理に使ったり…

ちなみに、わたしは焼酎に入れるのが好きです。軽いすっぱさと塩味を感じながら楽しみたいので、塩分強めで皮が固い、長期間熟成されたものが良いのかな~と思いました。

もちろん梅の品種や塩加減でも味は変わるもの。毎年同じように作っていても、全く同じものが出来るとは限りません。その他にも、減塩に挑戦したり、はちみつを加えたりと、色々試してみるのも手作りの醍醐味です。

しかし30年以上も前の梅干し…いくら保存食とはいえ、賞味期限などは大丈夫なのでしょうか?

自家製梅干しはどのくらい保存できる?

日本を代表する保存食のひとつとして、長年の歴史を持つ梅干し。実際のところ賞味期限はあるのでしょうか?

塩分濃度が20%ほどあり、水分や雑菌が入らないよう保存すれば賞味期限はないのだとか。なんと、漬けてから100年以上も保存されている梅干しもあるそうです!どんな味がするのか、興味深いですね。

長期保存のキーポイントは、「クエン酸」「塩分」
クエン酸には、とても強力な殺菌作用があり、雑菌を退ける効果があります。

は防腐効果が高く、多くの保存食に使われています。雑菌が塩に付着すると、浸透圧で脱水され死んでしまいます。

梅干しはこの2つの殺菌効果をあわせ持った、最高の保存食なのです。
昔ながらの知恵で、夏場はお弁当に一粒梅干しを入れておくと腐りにくい、という話は聞いたことがありますよね。梅干しにはこのような2大殺菌効果があるからなのです。

ただし、はちみつ梅やかつお梅など、調味料が入っているものや、減塩(塩分濃度約10%以下)の梅干しは長期間保存できませんのでご注意ください。

梅干しの保存方法

長期熟成するためには、きちんと保存することが大事です。
熟成を楽しみたい方は、しっかりとポイントを押さえて正しく長期保存しましょう!

酸に強い、食品用の容器に入れる

陶器や瓶など、必ず酸に強い容器で保存しましょう。
見落としがちなのが蓋です。蓋が金属類もしくはステンレスのものは、酸の影響を受けやすいので錆びてしまうことも。もし金属製のフタしかないのなら、間にラップを挟んでおくと良いでしょう。

プラスチックの蓋も締りが悪い場合は、間にラップをしておきます。
おすすめなのは、プラスチックで密閉できるパッキン付きの蓋です。

保存容器は、洗って消毒、完全に乾かす

雑菌が繁殖しないよう、梅干しを入れる前に洗浄・消毒をしましょう。
ガラス瓶の場合だと熱湯消毒しやすいです。腐敗の原因になってしまうので、水分は必ずふき取りましょう。

梅干しをあまり積み重ねすぎない

梅干しをたくさん積み重ねてしまうと、下にある梅干しが潰れてしまったり、取り出すときに破れてしまうことがあります。出来るだけ浅めの容器に、小分けにして入れるのがベスト。

出来るだけ空気に触れないようにする

空気に触れると酸化し風味が失われてしまうので、蓋の開け閉めは極力少なめにしましょう。乾燥にもつながってしまうので、ラップをしてから蓋をすると良いです。

梅干しを取り出すときの注意

容器から梅干しを取り出す際、素手や口をつけた箸は厳禁です!雑菌が繁殖し、梅干しが傷んでしまう原因になります。同じ理由で水滴も入らないよう、必ず清潔で乾いている箸で取り出しましょう。衛生面は多少面倒でも、しっかりと管理することが大切です。

ラベルを貼る

管理がしやすよう梅干しがいつ作られたものなのか、ラベルを貼っておきましょう。長期間保存する場合、どれがいつ漬けたものかわからなってしまうのでラベルを有効活用しましょう。

まとめ

  • 梅干しは天日干し後はすぐに食べれる
  • 梅干しに賞味期限はない

人にそれぞれ好みがあるように、梅干しにもすっぱい梅や甘い梅、塩辛い梅などさまざまな味があります。

梅干しを初めて漬けた方、梅干しをこれから漬けようと思っている方は、ぜひあなた好みの梅干しに出会えるよう、熟成やアレンジにどんどんチャレンジしてみてください!