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いっぺんに茹でて、使わない分のこんにゃくを保存する方法が知りたいな。
こんにゃくは普通あく抜きのために下茹でをして使いますが、茹でるとその触感や弾力が変わります。
また、茹でればそのまま食べることもできるので、保存方法も茹でる前と後では変わるのかな、と思いますよね。
基本的には、こんにゃくは茹でる前も後も同じで、乾燥しないように水などに浸して冷蔵庫で保存します。
より長持ちさせるために、最近では冷凍保存することもあるようです。
その場合は従来の食感とはまるっきり変わってしまうので、こんにゃくの新しい食べ方として取り入れることになります。
冷凍こんにゃくは美味しく食べられるのかどうか気になったので、私自身も作って試食してみました。その感想も書いてあるので、ぜひ読んでみてくださいね♪
この記事では、
- 一度茹でたこんにゃくの保存方法と保存期間
- 冷凍保存したこんにゃくの試食レポート
について書いています。
何かお役に立つ情報があれば幸いです。
一度茹でたこんにゃくの保存方法と保存期間
保存方法
手順1.こんにゃくをそのまま、あるいは食べやすい形にカットする。
手順2.沸騰したお湯に手順1のこんにゃくを入れ、中火で2分〜3分茹でる。
(塩をまぶしてよく揉み込み、しばらく置いて余分な水分を出してから茹でてもよい。)
茹ですぎると固く仕上がるので、茹で時間に気を付けてください。
手順3.茹で上がったら、ザルに上げ、そのまま冷ます。
手順4.容器にこんにゃくを入れ、浸るぐらいに冷ました茹で汁、または水を入れる。
手順5.蓋をして冷蔵庫で保存する。
保存期間
茹でた後のこんにゃくは、容器に茹で汁と一緒に入れて冷蔵庫で保存するのが一番いいです。
もし茹で汁を捨ててしまったなら、容器にこんにゃくが浸るぐらい水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。
茹でたこんにゃく | 茹で汁と一緒に冷蔵保存 | 2~3日 |
水を毎日変えて冷蔵保存 | 約1週間 | |
ジップロックに入れて冷凍保存 | 約1か月 |
保存状態によっては毎日変化するので、痛みが進んでないかチェックしましょう。
食べられないこんにゃくの特徴は次の6つです。
- 開封前の袋が膨張している
- 袋の水が濁っている
- ヌメりがでている
- 悪臭がする
- ドロッと崩れている
- 液体に膜のようなものができる
保存日数がのびるとこんにゃくから水分が抜けて縮んでしまうので、早めに食べましょう。
茹で汁を使う理由
こんにゃくは、こんにゃく芋を粉末にしたものに水を混ぜ、凝固剤を加えて固めたものです。この凝固剤が水酸化カルシウムなどのアルカリ性物質なので、できたこんにゃくはph12という強アルカリ性食品なのです。
ところが水は中性(ph7)なので、水に浸しておくとこんにゃくのphが下がってしまいます。つまり水に浸しておくと、こんにゃくの成分が溶け出して品質が保ちにくくなるのです。
茹でる前のこんにゃくは、使いきれなかった分を袋の中にあった液体と一緒に保存すると、水に浸して冷蔵保存するよりも長く保存ができます。(1週間程度)
これはその液体が殺菌作用のあるアルカリ水だからです。
またこんにゃく自体が強アルカリ性食品なので、アルカリ水に浸けておくと品質が保たれるためです。
茹でたこんにゃくはあく抜きしたので、アルカリ水の中に戻すと臭みがついてしまいます。
かといって水に浸すと品質が落ちるので、茹で汁が一番安定して保存できると思います。
しかし、一度茹でてしまったこんにゃくは水分も抜けているので、早めに食べることをおすすめします。
冷凍保存したこんにゃくの試食レポート
こんにゃくの袋には注意書きとして冷凍しないようにと書かれています。
冷凍すると水分が抜けてボソボソになり、固くて美味しくないからです。
しかし最近では、その食感を逆手にとって、凍みこんにゃく(シミコンニャク)とか凍りこんにゃくとして食べられる、という情報があります。
こんにゃくを冷凍すると、こんにゃく本来のプリっとした弾力がなくなり、水分が抜けてボソボソした食感になります。
この食感を楽しめるかどうかで、好き嫌いが分かれるらしいです。
また、冷凍こんにゃくはお肉の代用になるとも聞きますが、実際はどうなんでしょうか。
そこで私も実際に作って食べてみました。感想は個人的なものですが、作ってみようかと迷われていたら、ぜひ参考にしてみてください。
※食感を確かめるのが目的なので、調味料は目分量、レシピも即席です。
- 冷凍こんにゃくの手順
- 冷凍こんにゃくの試食
冷凍こんにゃくの手順
こんにゃくを食べやすい大きさに切る。
手でちぎると断面が凸凹して表面積が増えるので、味が浸み込みやすいそうです。
茹でてあく抜きをする
エグみ以外に、ヌメりや水分がとれる。さっぱりしてプリっと固くなった。
冷ましたら、ジップロックに入れて冷凍保存する。
ジップロックに入れたら、しっかり空気を抜きましょう。
自然解凍する
電子レンジだと解凍ムラができるので、常温で自然解凍がいい。
急いでいるときは流水解凍やぬるま湯を張ったボールに入れて解凍する。
解凍したこんにゃくはしっかりと水を絞り切ること。
冷凍こんにゃくの試食
冷凍こんにゃくは煮物には向かないということなので、炒めものとから揚げに使ってみました。
冷凍こんにゃくの焼きそば風
- 糸こんにゃくを油で先に炒めて、一旦取り出す。
- 切った野菜を炒めて、粉末の中華だしと塩コショウで味つけ。
- 先ほどの糸こんにゃくを加えてから味を整えて盛り付ける。
<試食の感想>
焼きビーフンのような食感を期待していたのですが…これはまずいです(>_<)
とにかくこんにゃくが固い。下味をつけたとしても、糸こんにゃくだと量がたくさんあるので食感の面で食べるのが辛かったです。
冷凍こんにゃく焼肉のたれ味
- 薄くスライスした解凍したこんにゃくに焼肉のたれで下味をつける。
- フライパンで両面焼き、一旦取り出す。
- 切った野菜を炒めて、軽く塩コショウする。
- 先ほどのこんにゃくを加えてから盛り付ける。
<試食の感想>
噛めば噛むほど味が出てくる感じで、よく浸み込んでいました。こんにゃくは冷凍すると特に水分が抜けるので味が浸み込みやすいのですね。
味は濃いめに感じたので、味つけは薄めを意識した方がいいと思います。
食感はたくさん嚙まないといけないですが、薄く切ったのでボソボソ感がイヤになるほどではなかったです。ゴムのようではありました。
冷凍こんにゃくのから揚げ
- ちぎったこんにゃくに生姜、酒、しょうゆで下味をつける。
- 片栗粉をまぶして油でカラッと揚げる。
<試食の感想>
これが一番美味しかったです。こんにゃくのポソポソとした食感とカラッと揚がった衣のカリカリ感がマッチしてとてもよかったです。
こんにゃくが低カロリーなので、お酒のおつまみにいいなと思いました。
ただし、これも予想以上に味が浸み込んでいたので、調味料は量少なめがいいと思いました。
冷凍こんにゃくの試食の総評
- 冷凍こんにゃくは量を少なく入れないと、そのボソボソとした固い食感が嫌になってくる。
- 冷凍こんにゃくは水分が抜けた分調味料をよく吸収するので、下味をつけるときは薄めにすること。
- 冷凍こんにゃくは、その食感が固くてパサついているので、薄く切ったり、小さくちぎったりして量を少なめに、アクセントとして料理に使う方がいい。
- から揚げにすると、冷凍こんにゃくの独特の食感とマッチして美味しく食べられる。
- 冷凍こんにゃくは固いのでよく噛まなければならず、たくさんは食べられない。なのでメインのおかずにはならない。また、栄養面からみてもタンパク質などのエネルギー源になる栄養素がないので、お肉の代用とはいかない。
まとめ
【茹でたこんにゃくの保存方法&保存期間】
茹で汁と一緒に冷蔵保存 | 2~3日 |
水を毎日変えて冷蔵保存 | 約1週間 |
ジップロックに入れて冷凍保存 | 約1か月 |
【茹で汁を使う理由】
- こんにゃくは強アルカリ性食品なので、中性である水に浸しておくと品質が落ちるから。
【冷凍こんにゃくについて】
- 食感が固くてボソボソしているので、たくさんは食べられない。
- また栄養もほとんどない食材なのでお肉の代用にはならない。
- 味が浸み込みやすいので、味つけは薄めにしないと濃すぎて食べづらい。
- から揚げなどにすると食感が生かされて美味しく感じる。
こんにゃくの保存にその茹で汁を利用できるとは知らなかったですが、すぐにでもできる簡単な方法でしたね。
また冷凍こんにゃくは、冷凍庫に常備されていればお助け食材になるかもしれません。
本来のこんにゃくとは全く別物の食べ物として料理に加えてみてくださいね♪