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粉寒天は、温めれば溶けるはずなのに「うまく溶けない」「ダマになる」などレシピ通りにやっているのにどうして?と思いますよね。
このダマやザラザラの正体は、溶けていない粉寒天なのです。
なぜ粉寒天が溶けないで残るのか、実際に色々な方法で粉寒天を溶かしてみたところ…
- きちんと計量してタイマーで時間を測った時
- 粉寒天を目分量で入れたり、時間も温度も自分の感覚で作った時
では出来上がりに大きく差がでることがわかりました。
粉寒天の溶かし方がうまくいかないのは分量や時間、温度などきちんとレシピ通りに作っていないことが失敗の原因だったのです。
でも安心してください!粉寒天の溶かし方が上手くいくコツを分かりやすく5つのルールにまとめました!
この5つのルールを守れば失敗はゼロにできますよ。
この記事では
などを紹介しています。
これを読んだあなたは、つるんとなめらか…まるでお店に売っているような寒天ゼリーをサラッと作れるようになるでしょう。
粉寒天の溶かし方【失敗しない5つのルール】
【失敗しないための5つのルール】
①粉寒天は熱いものに入れない
なぜなら、粉寒天をいきなり熱い液体に入れると、ダマになってしまうからです。
- お湯が沸いてから粉寒天を入れた
- レンジでチンした熱々のジュースに粉寒天を入れた
寒天は沸騰させないと固まりませんが、最初から熱い液体に入れると、ダマになってしまいます。
一度ダマが出来るとなかなか溶けないので粉寒天は必ず常温の水に入れましょう。
ダマになっていても見た目では分かりにくいので、目の細かいもので濾すと、ダマが入りません。
②粉寒天は水に溶かす
なぜなら、粉寒天は不純物が多いとうまく溶けないからです。
- 缶詰のシロップで粉寒天を溶かした
- 牛乳で粉寒天を溶かした
粉寒天はジュースや牛乳、砂糖や塩などの不純物が入っていると、水だけで溶かすときより溶ける量が少なくなります。
なので、粉寒天はなにも入っていない水に溶かしましょう。
先に水だけでしっかり煮溶かしてから、ジュースや牛乳を入れると、つるんとしたのど越しのいい寒天ゼリーが作れます。
③しっかり沸騰させる
なぜなら、粉寒天が溶ける温度は90℃以上だからです。
- 牛乳が焦げないように弱火で温めた
- 鍋を火からおろして粉寒天を入れた
- 粉寒天に熱湯を少しずつ注ぎながらかき混ぜた
このように、沸騰前に火を止めてしまったり、温める程度の低い温度では粉寒天は溶け切れず残ってしまいます。
また、粉寒天は加熱しない限り溶けることはないので注意してくださいね。
なので、ブクブク泡立つまでしっかり沸騰させましょう。
粉寒天をブクブク泡立つまで沸騰させることで、8割成功したといっても過言ではありません。
④沸騰状態を2分キープする
なぜなら、粉寒天は沸騰させたからといってコーヒーに砂糖を入れたときのようにサッと溶けないからです。
- 沸騰後1分かき混ぜ火を止めてた
- 沸騰したので慌てて火を止めた
寒天は海藻の水溶性食物繊維からできています。
水溶性といえども、ただ沸騰させただけではなかなか溶けません。
そこでブクブクと泡立つまで沸騰させた後、ふつふつと小さな泡が立つくらいの沸騰状態を2分キープすることが大切です。
こうして、2分間沸騰させてきちんと溶けた寒天液は、透明感がありツヤツヤしています。
⑤こまめにかき混ぜる
なぜなら、粉寒天は比重が重いので底に沈みやすいからです。
- 弱火にして鍋から離れて他の事していた
- 泡立て器でかき混ぜた
粉寒天は、液体に入れて軽くかき混ぜると一見溶けたように見えますが、5分後には全部底に沈んでいます。
粉寒天を均一に溶かすためには、沸騰状態をキープしている2分間こまめにかき混ぜることが大切です。
上辺だけではなく、鍋底まで混ぜるにはゴムベラを使い、鍋底をこするように優しくゆっくり混ぜます。
粉寒天はゼラチンの代用として使うことはできますが、溶かし方が違うので注意が必要です。
ゼラチンを粉寒天で代用するときの分量や溶かし方を詳しく知りたいかたはコチラ
【お鍋&レンジ】成功率を100%にする粉寒天の溶かし方
鍋でも電子レンジでも溶かすことができ、固まり具合や食感はほとんど変わりません。
それぞれ、メリットとデメリットがあるので使い分けするといいですよ。
メリット | デメリット | |
お鍋 |
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|
電子レンジ |
|
|
お鍋
①常温の水と粉寒天を鍋に入れかき混ぜてから火にかける
②ブクブクと泡立つまで沸騰させる
③沸騰したら火を弱める
④小さな泡が立つくらいの状態を2分キープしながらかき混ぜ続ける
⑤火を止めてから砂糖を入れる
ここまでが成功率を100%にする粉寒天の溶かし方です。
残りの液体を入れるときは、牛乳でもジュースでもすべてこの作業の後、寒天液の粗熱が取れてから入れます。
電子レンジ
- 耐熱の器(500㏄以上入るボウル推奨)に常温の水と粉寒天を入れる
- 電子レンジに入れ、600w1分30秒加熱(ラップ不要)
- 泡立て器で20回ぐるぐるかき混ぜる(できれば庫内で)
- 2回目600wで40秒加熱
- 泡立て器で20回ぐるぐるかき混ぜる(できれば庫内で)
- 3回目600wで40秒加熱
- 取り出して泡立て器で50回ぐるぐるかき混ぜる
- 砂糖を加えて溶かす
ここまでが成功率を100%にする粉寒天の溶かし方です。
残りの液体を入れるときは、牛乳でもジュースでもすべてこの作業の後、寒天液の粗熱が取れてから入れます。
番外編:お湯で溶ける粉末寒天
今すぐ作れる!寒天デザートレシピ3選
寒天ゼリーは簡単に作れそうなイメージですが、粉寒天を完全に煮溶かさないとダマができたり、固まらなかったり…初心者さんにはなかなか難しいかも知れません。
また、合わせる液体によって出来上がりや難易度が大きく変わります。
合わせる液体 | 具体的な材料 | ||
---|---|---|---|
難易度 | 初級 | 何も混ざっていない | 水、お湯 |
中級 | 水以外の成分が混ざっている | ジュース、コーヒー | |
上級 | 水以外の成分がたくさん混ざっている | 牛乳、卵、チョコレート、ココア |
合わせる液体に、水以外の成分(脂肪分やたんぱく質など)が多い牛乳や卵、チョコレートなどは、粉寒天で固めるにはなかなか難易度が高めです。
そこで寒天ゼリーの代表的な3つのレシピを分量、作り方のコツをわかりやすく解説していきます。
【初級】みかん寒天
こんな超初心者さんでも大丈夫!
水と砂糖だけで作る「水ゼリー」に缶みかんをいれたみかん寒天は、シンプルな材料ですがインスタ映え間違いない見た目で味もお墨付きです。
500㏄の寒天ゼリーが作れる材料
- 粉寒天:3g
- 粉寒天を溶かす水:200㏄
- 砂糖:大さじ6
- 追加するのお湯:300㏄
- みかんの缶詰:半分
※みかん缶のシロップを使う場合(650㏄の寒天ゼリー)
- 粉寒天:4g
- 粉寒天を溶かす水:200㏄
- 砂糖:大さじ5
- シロップと追加のお湯を合わせて:450㏄
ゼリーの量 | 粉寒天 | 水 | 追加のお湯 | 砂糖 |
300㏄ | 2g | 100㏄ | 200㏄ | 大さじ3 |
---|---|---|---|---|
500㏄ | 3g | 200㏄ | 300㏄ | 大さじ6 |
650㏄ | 4g | 250㏄ | 400㏄ | 大さじ7 |
下準備:みかん缶のみかんとシロップに分けておく
- 電子レンジOKの容器に粉寒天と常温の水をいれて混ぜる
- ラップをしないで電子レンジに600w1分30秒加熱
- 20回ぐるぐるかき混ぜる
- 電子レンジ600w40秒加熱
- ③と④をもう一度繰り返す
- 50回かき混ぜてから砂糖を入れる
- 追加するお湯(+シロップ)を入れてかき混ぜる
- 熱めのお風呂くらいまで冷めたらみかんを入れた器に入れる
※お鍋で粉寒天を溶かすときはコチラ。砂糖を入れた後、⑦⑧は同じです。
※電子レンジで加熱する詳しい加熱方法はコチラ
- 缶詰のシロップを使うときは追加のお湯に混ぜておく。
- この順番を守れば、生のフルーツでも大丈夫
- ダイエット甘味料ではなく、本物の砂糖を使うと透明感が違います
【中級】果汁100%ジュース
果汁100%のジュースで失敗しないコツ
- 粉寒天とジュースは一緒に煮たたせない
- ジュースは熱めのお風呂くらいに温める
- ジュースはいちばん最後に入れる
なぜなら、粉寒天は酸に弱いため一緒に加熱すると固まる力が弱くなってしまうからです。
なので、100%ジュース、梅シロップ、酸っぱい果物やお酢ドリンクを使う時は必ず火を止めてから最後に入れます。
寒天ゼリー500㏄が作れる材料
- 粉寒天:3g
- 粉寒天を溶かす水:200㏄
- 砂糖:大さじ3
- 果汁100%ジュース:300㏄
ゼリーの量 | 粉寒天 | 水 | ジュース | 砂糖 |
300㏄ | 2g | 100㏄ | 200㏄ | 大さじ2 |
---|---|---|---|---|
500㏄ | 3g | 200㏄ | 300㏄ | 大さじ3 |
650㏄ | 4g | 250㏄ | 400㏄ | 大さじ4 |
800㏄ | 5g | 300㏄ | 500㏄ | 大さじ5 |
1,000㏄ | 6g | 400㏄ | 600㏄ | 大さじ6 |
- 粉寒天を常温の水と一緒にお鍋に入れる
- かき混ぜてから火にかける
- ブクブクと泡立つまで沸騰させる(動画)
- 火を弱め、静かな沸騰状態をキープする(動画)
- そのまま2分間かき混ぜ続ける
- 火を止めて砂糖を入れて溶かす
- 寒天液の粗熱を取る(熱めのお風呂の温度くらいまで冷ます)
- 熱めのお風呂くらいにジュースを温める(沸騰させない)
- 粗熱が取れた寒天液に少しずつジュースを入れる
- 器に入れ、固まったら冷蔵庫に入れて冷やす
※成功率を100%にする粉寒天の溶かし方を詳しく知りたい方はコチラ
※電子レンジで粉寒天を溶かす方法を詳しく知りたい方はコチラ、⑦⑧⑨は同じです。
【上級】牛乳寒天
牛乳寒天は誰もが一度は食べたことがあるデザートですが、作るとなると実は難易度は高めで上級者向け。
粉寒天の溶かし方がうまくいっても、牛乳を入れるタイミングや入れ方、温度、冷やし方など初級、中級のレシピと比べると、手順も注意することも格段に多くなるのです。
原因 | 理由 | 対策・コツ | |
---|---|---|---|
ザラザラ | 寒天 | 溶け残りがあった | 寒天は完全に煮溶かす |
牛乳 | 冷たいまま寒天液にいれた | 牛乳は温めてから入れる | |
牛乳 | 加熱し過ぎてたんぱく質が凝固 | 牛乳は沸騰させない | |
分離 | 牛乳 | 水より比重が重い | 寒天液が冷めるまで混ぜ続ける |
固まらない | 両方 | 牛乳で寒天を溶かした | 寒天は水で溶かし牛乳は最後 |
500㏄の牛乳寒天が作れる材料
- 粉寒天:3g
- 粉寒天を溶かす水:200㏄
- 砂糖:大さじ6
- 牛乳:300㏄
※みかん缶とシロップを入れる場合(650㏄)
- 粉寒天:4g
- 粉寒天を溶かす水:200㏄
- 砂糖:大さじ5
- シロップ:150㏄
- 牛乳:300㏄
- みかん缶:半分
ゼリーの量 | 粉寒天 | 水 | 牛乳 | 砂糖 |
300㏄ | 2g | 100㏄ | 200㏄ | 大さじ3 |
---|---|---|---|---|
500㏄ | 3g | 200㏄ | 300㏄ | 大さじ6 |
650㏄ | 4g | 250㏄ | 400㏄ | 大さじ7 |
800㏄ | 5g | 300㏄ | 500㏄ | 大さじ9 |
1,000㏄ | 6g | 400㏄ | 600㏄ | 大さじ11 |
- 粉寒天を常温の水と一緒にお鍋に入れる
- かき混ぜてから火をつける
- ブクブクと泡立つまで沸騰させる(動画)
- 火を弱め、静かな沸騰状態をキープする(動画)
- そのまま2分間かき混ぜ続ける
- 火を止めて砂糖を入れて溶かす
- 寒天液の粗熱を取る(熱めのお風呂の温度くらいまで冷ます)
- 牛乳を熱めのお風呂くらいまで温める
- 粗熱が取れた寒天液にかき混ぜながら少しずつ牛乳を入れる
- トロミがつくまでゆっくりかき混ぜる
- 器に入れて固まったら冷蔵庫に入れて冷やす
※粉寒天の溶かし方を詳しく知りたい方はコチラ
電子レンジで溶かしても⑦以降の手順は同じです。
牛乳寒天の詳しい作り方が知りたい方はコチラも読んでみてください。
まとめ
粉寒天の溶かし方で大切なのは以下の5つです。
- 粉寒天は常温の水で溶かす
- ブクブクと泡立つまで沸騰させる
- 沸騰状態を2分キープする
- こまめにかき混ぜる
- 粉寒天は先に水だけで溶かす
粉寒天はいきなり熱いお湯に入れるとダマになってしまいます。粉寒天を溶かす時は、必ず常温の水に入れてから火にかけましょう。
粉寒天は温めただけでは溶けません。ザラザラしているのは溶けていない粉寒天です。粉寒天を溶かすにはブクブクと泡立つまで沸騰させましょう。
固まらない原因は、沸騰させてしまったからではなく、沸騰させる時間が短かったからです。粉寒天を溶かす時は、ふつふつと静かに沸騰している状態で2分かき混ぜるのが失敗しないコツです。
粉寒天の溶かし方で大切なのは、こまめにかき混ぜること。粉寒天は水に入れると一見溶けたように見えますが溶けずにそこに沈みます。鍋底をこするように混ぜましょう。
粉寒天を溶かすには沸騰させることが必要ですが、牛乳は沸騰させないのが鉄則です。なので粉寒天を溶かすためには水が必要です。味を薄めたくないなら、水を入れた分スキムミルクを足すことをお勧めします。
粉寒天の溶かし方で寒天ゼリーの出来が大きく変わります。
ブクブクと泡立つまで沸騰させる、沸騰状態を2分キープすることで「固まらない」という事態は避けられるはずです。
成功率を100%に近づけるための、参考にしていただければ幸いです。