日常の悩み

延長コードの差しっぱなしで電気代はかかる?状況別に解説!【待機電力の節約術もご紹介】

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ついついコンセントに差しっぱなしにしてしまう延長コードですが、ふと「差しているだけで電気代がかかっているかも?」と不安になりますよね。

とはいえ、「いちいち抜くのは面倒だし…」と感じる人も多いのではないでしょうか?

そこで調べてみたところ、「延長コードを差しっぱなしにしていても基本的に電気代はかからない」ということが分かりました。なぜなら、延長コード自体には待機電力がかかっていないからです。

しかし、実は延長コードの使い方によっては電気代がかかる場合もあるため注意が必要です。

例えば「延長コードのスイッチが点灯している場合」や、「電化製品につないだままになっている場合」は、差しっぱなしにすると電気代がかかってきてしまいます。

後ほど、延長コードの状況別に電気代がかかるのかどうか詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事では、

  • 延長コードの差しっぱなしは電気代がかかる?【状況別に解説】
  • 電気代に影響する待機電力とは?

についてご紹介します。

延長コードを差しっぱなしにすると電気代がかかる?

結論から言うと、延長コードを差しっぱなしにしていても電気代はかかりません。

なぜなら、延長コードそのものには『待機電力』がかからないからです。

ただし!! 延長コードの使い方によっては電気代がかかっている場合もあるので、注意が必要です。

そこで次の3つの場合に分けて、電気代がかかるかどうか解説していきます!

その後で、『待機電力』についても解説させて頂きますので、是非最後までご覧になって下さいね!

  • 延長コードだけがコンセントに差さっている場合
  • 延長コードのスイッチが点灯している場合
  • 延長コードに電化製品がつながっている場合

延長コードだけがコンセントに差さっている場合

延長コードその物は、ただ通電のコードを延長しているだけですので、「壁から延長コードだけが挿さっている」状態では、電気代はかかっていません。ご安心下さい!

ただし、以下の様に、延長コードの種類によっては電気代がかかってしまう事があります。

延長コードのスイッチが点灯している場合

一言に「延長コード」と言っても、様々な種類が売られています。ただ延長するだけのものや、スイッチがついていて、手元でON・OFFの切り替えが出来るものもあります。

ここでは、スイッチ付きのコンセントについてお話します。

スイッチONにすると、スイッチ部分のランプが点灯するタイプの物があります。このタイプは、ランプがONになっていると、電化製品のコンセントがささっていなくても電気代がかかっていますその小さなランプがついているだけで、結構な電気代がかかってしまっていますので、使わないところは一つずつ、こまめにスイッチを消すようにしましょう!

因みに、このスイッチ付きコンセントにも『待機電力*下部参照』がかかるのですが、このコンセント自体の『待機電力』は年間20円ほどです。ここまで気になる方は、延長コードの元(壁側)を抜いて下さい。

延長コードに電化製品がつながっている場合

続いて、延長コード(スイッチが無いタイプ)に電化製品がつながっている場合ですが、電化製品のスイッチがONになっていなくても、製品の都合上、常に通電状態=『待機電力使用中』の状態にありますので、製品使用時以外にも電気代がかかっています

先ほど書いた通り、下の写真のように、個別のスイッチがある延長コードを使用し、使用しないところはスイッチを切っているのであれば、使用している電化製品の電気代がかかっているだけです。

しかし、挿し込み口は沢山あるのに、まとめて一つのスイッチしか無い延長コードを使用している場合は、一つの電化製品を使う為にスイッチを入れている時に、他の電化製品の分まで電気代がかかっている事になります。

この、電化製品の使用時以外に使用している電力を『待機電力』といいます。

『待機電力』?製品を使っていないのに何で電気を使うの?? 次の項目でわかりやすく解説しますね!



待機電力って何?!

『待機電力』とは、簡単に言えば、使用者が電化製品のスイッチを入れればすぐに動かせるように準備をしておく為に使われる電力です。

皆さんも激しい運動の前には準備運動をしますよね。コンセントを入れておく事によって、ご自宅の電気製品が常に準備運動をしている状態になっているのです。準備運動だけでも結構汗をかくのと一緒で、コンセントを入れたままになっていたり、スイッチを入れたまま報知しておく事によって、少しずつ、電気代が加算していってしまっているのです。

因みに、年間の待機電気量は、平均して全体の約5~7%と言われています。今月の請求書をチェックしてみて下さい。その金額の5~7%、いくらになりましたか?

待機電力を減らすには?

ところで、延長コードの電気代を調べに来た…ということは、電気代の請求に頭をかかえているのではありませんか?

そこで、延長コード、コンセント周辺で簡単に出来る節約術をシェアしたいと思います。ほんの少し工夫するだけで、年間約6000円もの電気代を節約できるかもしません。

まずは「スイッチ付きの延長コード」に換えましょう。このタイプの延長コードは安い物なら1500円前後で購入出来ます。中には、スイッチが発光しない物も出ています。2000円程かけて買っても、電気代が減る事で元は十分に取れます。

勿論、使わない物のスイッチは必ずOFFにして下さいね!

今までのコンセントがまだ使えるのに買うのが勿体ない、という方は、コンセントを抜きましょう。延長コードの壁側は抜かなくても大丈夫です。延長コードから電化製品のコンセントを抜いて下さい。『待機電力』がかからなくなるので、その分、電気代を節約できます。

次に、待機電力の大きい電化製品をいくつかご紹介します。

待機電力の多い電化製品

テレビ、BD・HDD・DVDレコーダー、音響機器

テレビや音響機器は待機電力量の高い電化製品の一つです。リモコンで操作できるようになっているだけでも待機電力が使われています。この待機電力は、主電源をOFFにする事によって節約できます。

しかし、テレビやレコーダーは一度元のコンセントを抜いてしまうと、予約設定等をし直さなければならない機種もあります。説明書を良く読んでから、ご自身の生活に合わせて節約して下さい。

電話機

電話機は勿論、コンセントを抜いてしまっては、着信が受けられませんが、子機がある場合、子機が必要な時のみコンセントを入れる様にすると、子機の待機中に使われていた電気代がかからなくなります。

温水便座

冬にはとても重宝する温水便座。寒い時期は保温の為、中々電源を切る事が出来ませんが、夏になったら、こちらもコンセントを抜いてしまいましょう!

パソコン

パソコンは実は起動時に使用する電力が高い為、毎回ON、OFFをするよりも、つけっぱなしにしておいた方が良い場合もあります。

機種にもよりますが、電源OFFにしてから90分以内に再起動させる場合は、電源OFFにするよりも、スリープ機能を使ったほうが電気代は安くすみます。

暫く使わない時は電源OFF&コンセントOFF、90分以内に再度使う時はスリープ機能を使う等、使い分けてみましょう。

エアコン

エアコンも、PCと同じように、稼働時の電力が非常に大きい電化製品です。その為、少しの間外出する時等は、その都度OFFにするよりも、つけっぱなしの方が電力を使わずに済みます。

少し話が変わりますが、エアコンは使用電力が大きい電化製品ですので、本当は延長コードを使わない方が良いです。延長コードを使う事によって、延長した分、沢山走って疲れてしまっている電気が製品に届く事になります。その為、本来届くはずの電力が製品に届かず、製品がきちんと動かせない状態になってしまうかもしれないからです。

どうしても使わなければならない場合は、延長コードの中の銅線が太い延長コードを使いましょう。製品に必要な電力がきちんと送電されます。わからない場合は、電気屋さん等に「エアコンに使いたい」と目的を伝え、案内してもらいましょう。

@長期間エアコンを使わない場合の注意点!

さて、不要な時はコンセントを抜く、スイッチを切る、とお伝えしてきましたが、エアコンはコンセントからの通電によって、エアコン内の温度調整を行っています。その為、家に帰って、さぁエアコンをつけようというタイミングでコンセントを入れてすぐに稼働してしまうと、室外機に急激に負担がかかり、故障の原因となる可能性があります

全くエアコンを使わない時期はコンセントを抜いて節約しても問題ありませんが、そろそろエアコンの時期だなぁと思ったら、少し早めにコンセントだけを入れてエアコンに準備体操をさせてあげましょう。
 参考:J:COM電力



NG!!   待機が必要な物  NG!!

ここでいくつか注意点があります。
コンセントスイッチのON・OFFや、コンセントを抜く、と伝えてきましたが、電気機器の中には抜かない方が良い(安全や機能面において)物もあります。

トラブルやガス漏れ等の検知の為に待機が必要な機器もあります。こういった電気製品のコンセントを抜いてしまうと、いざという時に緊急作動せず、大きな事故を招く恐れがありますので、お使いの機器の説明書を良く読み、ご自身で判断をお願いします。



まとめ

延長コードのみをさしている時は、電気代はかからない。

延長コードのスイッチのランプがついていると、電化製品のコンセントが挿さっていなくても電気代がかかる。

延長コードに電化製品のコンセントが挿さっている場合は、『待機電力』により、電気代がかかる。 

延長コードにスイッチがある場合、電化製品のコンセントが挿さっていても、スイッチがOFFになっていれば、電気代はかからない

このように、延長コードの使い方によっては、差しっぱなしにすることで電気代がかかってしまうことがあります。

余計な電気代を生まないためにも、ご自宅の延長コードの状態を1度確認してみてはいかがでしょうか?