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卒業式で先生が袴姿なのはなぜ?派手すぎはNG?正しいマナーを解説!

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卒業式で袴を穿くことになったけど、着物と袴は何を選べばいいかな?保護者や来賓の方も出席されるし、恥ずかしい思いはしたくないな…

卒業式では、卒業生の担任の先生は袴を穿いている方が多いですよね。

先生にとって卒業式に向けての袴選びは大事なことだけど、それと同時に悩みの種でもありますね。

学生だった頃は自分が着たい着物や袴で卒業式に臨んでいたけど…

卒業式という厳粛な式典で恥ずかしい思いはしたくないし、卒業生を送る立場としてふさわしい服装のマナーについてちゃんと知りたい!

結論として先生にふさわしい袴姿は、

  • 着物は落ち着いた淡い色のもの、または控えめな柄のものを選ぶ
  • 袴は黒や紺など落ち着いた単色のものを選ぶ
  • 髪型やメイクは自然で清楚な感じに、足元は白足袋+草履にする

というのが基本です。これを抑えておけば、恥ずかしい思いをすることはありません。

卒業式の主役は卒業生なので、先生ぼ服装は控えめにするのがポイントです。

そうは言っても、着物も袴も色や柄の種類がたくさんあるし何を選んだらいいかわからない…と思っているあなたのために、この記事では

  • 卒業式で先生が袴姿なのはなぜ?
  • 卒業式で先生の袴が派手すぎるのはNG?
  • 卒業式で先生が知っておくべきマナー
  • 着物と袴の選び方のポイントを年代別に紹介

ということについてお伝えしたいと思います。

卒業式で先生が袴姿なのはなぜ?

袴はもともと男性用の衣装で、古代から着用されていました。

女性用の袴は、宮廷に仕えていた女官たちが十二単の一部として着用していたのが始まりとされています。

明治時代になると、動きやすさと優美さを兼ね備えた袴は学問の場にふさわしいとされ、学生の制服として採用されました。

また、学校の教職員も学生たちと同じように袴を着用していました。

よって、袴は教育の場では正装とされ、卒業生をきちんとした正装で見送ってあげたいという先生の思いが込められています。

卒業式で先生の袴が派手すぎるのはNG?

卒業式での先生の袴姿は、保護者や来賓の方の間では大概好意的にみられています。

しかし、中には「卒業生より目立っている」などと否定的にみられてしまうこともあるようです。

和装は「華やか」、「派手」というイメージがあるので、洋装よりも目立ちやすいです。

なので、「卒業生は黒や紺色の制服姿なのに、先生だけ綺麗におしゃれしている!」なんて思われてしまうのかも知れませんね。

卒業式で先生が袴を穿く場合、目立つ色のものや全体に柄があるものなど派手な装いは、絶対にNGです!

卒業式の主役は学生や生徒なので、先生の服装は控えめな装いにしましょう。

袴の選び方については後で説明しますが、先生の袴姿は決して派手ではないと思います。凛としていて上品で、卒業式という厳粛な式典の場で花を添えてくれる…そんな姿はとても素敵だと思います。 



卒業式で先生が知っておくべきマナー

卒業式は、重要な学校行事の一つです。卒業生の保護者や来賓の方も出席する厳粛な式典で恥をかかないように、先生にふさわしい服装のマナーについて説明したいと思います。

服装は「ブラックフォーマル」が定番

卒業式での先生の服装は「ブラックフォーマル」が定番です。

ブラックフォーマルには慶事用と弔事用があります。卒業式は学生や生徒の卒業をお祝いする式典なので、慶事用のものを選びましょう。

黒のスーツを着用してもOKですが、リクルートスーツやビジネススーツは避けましょう。

アクセサリーや髪型はシンプルに

シンプルなデザインのブラックフォーマルを着用する場合、コサージュやネックレスを身に着けるのも可能です。

コサージュはシンプルで大きめのもの、色はシルバーグレーなどあまり目立たないものを選びましょう。ネックレスはパールが定番です。

コサージュの代わりに、生花やシンプルな大きめのブローチでもOKです。

髪型は、お辞儀をしたときに邪魔にならないようにシンプルなまとめ髪にしましょう。

足元は、ベージュのストッキングに黒のプレーンパンプスを合わせましょう。

男性の先生の服装は「ブラックスーツ」が基本

卒業式での男性の先生の服装は、フォーマルなブラックスーツに白ネクタイを合わせるのが基本です。

ブラックスーツのボタンはシングルでもダブルでも構いませんが、ダブルの方が格が上になります。

卒業生の担任の先生がブラックスーツの場合、担任以外の先生は黒や紺色のダークスーツを着用しても良いです。

また、担任以外の先生は白ネクタイにこだわる必要はなく、白寄りの明るめの色のネクタイでも良いでしょう。

足元は、黒か茶色のビジネスシューズまたはレースアップシューズにしましょう。



着物と袴の選び方のポイントを年代別に紹介

基本を抑えて先生らしい上品な装いに

卒業式には、卒業生の保護者や来賓の方が列席されます。

厳粛な式典で恥ずかしい思いをしないように、先生としてふぃさわしい着物と袴の選び方の基本を抑えておきましょう。

それは、

  • 着物は落ち着いた淡い色のもの、または控えめな柄のものを選ぶ
  • 袴は黒や紺など落ち着いた単色のものを選ぶ
  • 髪型やメイクは自然で清楚な感じに、足元は白足袋+草履にする

です。以下、それぞれについて説明したいと思います。

着物は「色無地」か「訪問着」が無難

色無地:黒以外の色の無地の着物です。未婚・既婚・年代を問わず着用できます。

訪問着:フォーマルな席やお茶会など、さまざまな場面で着用できます。色無地と同じく、未婚・既婚・年代を問わず着用できます。

着物は「色無地」か「訪問着」が無難です。どちらも年代を問わず着用することができます。

色無地も訪問着も落ち着いた淡い色合いのものを選びましょう。訪問着を選ぶ場合は全体に柄があるものは避けて、袖などに控えめな柄があるものを選ぶと良いです。

袴は落ち着いたシンプルな色のものを選ぶ

袴は落ち着いたシンプルな色のものを選びましょう。

また、着物の色に合わせて同系色や反対色の深い色合いのものを選んでも良いと思います。

髪型やメイク、足元にも気を付けて

髪型はシンプルなまとめ髪にします。髪飾りはつけても良いですが、シンプルなものを一つだけにしましょう。

メイクは和装の場合どうしても濃くなってしまいますが、あまり濃くしないで自然で清楚な感じにしましょう。

また、足元は白足袋+草履が良いです。

ここからは上記の基本を抑えつつ、各年代の先生にふさわしい着物と袴の選び方について紹介したいと思います。(画像はイメージです)

20代の先生は華やかで清楚な印象に

20代の先生は、大学時代の卒業式をイメージする方が多いと思います。

でも、卒業生を送る立場になるので、学生の卒業式のような華美な袴は避けましょう。

ピンク系など華やかで明るめの色の着物に落ち着いたシンプルな色の袴を合わせて、卒業式に花を添えるような若々しい清楚な印象の装いにしましょう。

30代の先生は華やかで落ち着いた印象に

30代の先生は、20代の先生と同じような組み合わせでもOKです。

クリーム色やオレンジ系など淡い暖色系の着物にシンプルな色の袴を合わせて、華やかで落ち着いた印象の装いにしましょう。



40代の先生は上品で落ち着いた印象に

40代の先生は、20代・30代の先生よりも落ち着きのある装いにするのがポイントです。

水色や藤色など落ち着きのある淡い色合いの着物にシンプルな色の袴を合わせて、上品で落ち着いた印象の装いにしましょう。

50代の先生は上品で厳粛な印象に

50代の先生は、学校内で上の立場になる方が多くなるので、よ上品な装いにするのがポイントです。

緑色系や青色系など落ち着いた色合いの着物にシンプルな色の袴を合わせて、上品で厳粛な印象の装いにしましょう。

また、落ち着いた淡い色合いの着物を選んでも良いかと思います。



卒業式で男性の先生が袴を穿く場合は「黒紋付羽織袴」がふさわしい

最近は、男性の先生も卒業式で袴を穿く方が増えてきているようです。

卒業式は厳粛な式典なので、卒業生の担任だったら袴を穿いてもOKです。

その場合は、立場や年齢に関係なく「黒紋付羽織袴」がふさわしいとされています。

着物と羽織は黒の紋付(五つ紋)、それに仙台平(せんだいひら)の縞柄の袴を合わせるのが正礼装とされています。

でも、卒業生より目立ってしまう可能性があるので、事前に上司に相談するのが良いかも知れません。

五つ紋:紋には「一つ紋」、「三つ紋」、「五つ紋」のパターンがあります。五つ紋は背面中央の上部、両後ろ袖の上部と両胸につきます。

仙台平:縞柄が特徴の絹織物で、男性用の袴として仕立てられます。



まとめ

今回の記事は、先生の袴について書いてみました。

  • 卒業式の主役は学生なので、先生の袴姿は上品で落ち着いた感じの装いにする
  • 先生の袴には、卒業生へのはなむけの意味が込められている

ということがわかっていただけたと思います。

袴は、学生が卒業式の時に穿くというイメージがあります。実際私も短大を卒業した時に穿きました。

学生の袴姿は色とりどりで可愛らしく見えますが、先生の袴姿は凛としていて素敵だなと思います。

それに、先生の袴には卒業生へのはなむけの意味が込められていることを知って、有難みを感じました。

袴選びについて簡単な説明をしましたが、詳しいことは呉服店など和装の専門の方に相談してくださいね。