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辛い食べ物って時々無性に食べたくなりますよね。
授乳中に辛いものを食べたくなった時、赤ちゃんに影響がないのか気になりますよね。
結論から言いますと、授乳中に辛いものを食べてもOK!
ですが、辛いものを食べ過ぎるとおっぱいの風味が微妙に変わってしまい、敏感な赤ちゃんはおっぱいを飲むのを嫌がったり、下痢をしてしまう子も中にはいるようです。
かわいい赤ちゃんがそうならないために、
ママの食事が母乳に与える影響は?
授乳中に辛いものを食べ過ぎたらどうなるの?
辛いものや刺激物はどのくらい食べてもいいの?
授乳中に辛いものを食べるときの注意点
などをお話ししますね。
授乳中に辛いものを食べてもいいの?
冒頭でもお伝えしたように、授乳中は、辛いものを食べてもOKです。
理由は辛い料理を食べたからといって、そのままおっぱいの味が辛くはならないから
このことは、いろんな研究でも明らかになっているので、安心してくださいね。
と疑問に思うかもしれませんね。
次のところで、ママの食事が母乳に与える影響についてお話ししますね。
ママの食事が母乳に与える影響とは?
母乳は血液から作られますが、ママが食べたものに関わらず母乳の成分は一定に保たれる仕組みになっている
- 母乳にとって食べるとよい特定な食べ物や栄養素はない
- 母乳にとってNGな食べ物や栄養素もない
辛いものを食べたあとの授乳を嫌がったら?
授乳中に辛いものを食べても成分も変わらないが、おっぱいの風味(におい)が微妙に変わり嫌がる赤ちゃんもいる
なぜかというと、次のように言われてるからなんです。
4人の子どもをほぼ完母で育てた私の経験ですが、長女だけがエビチリを食べたあとの授乳を嫌がって飲んでくれなかったのを今でも憶えています。
きっと、あまり食べなれない中華は嫌だったのかな?
辛いものを食べるタイミング
一般的にママが食べた食事が母乳に影響を与える時間は、食後6時間程度といわれる
なので、辛いものを食べた後6時間あければ、母乳の味の変化は感じなれないはずです。
授乳間隔をきっちり6時間あけることは難しいかもしれませんので、次のことを試してくださいね。
- 授乳の直後に辛いものを食べる
- 辛いものを食べたあとの母乳を搾乳する
食べ物はその間に消化吸収され代謝されていくので、時間が空けば空くほど、辛いものの母乳への影る響は少なくなるはずです。
授乳の時間を空けるのと搾乳を併用すれば、敏感な赤ちゃんへの辛いものの影響もかなり少なくなりますよ。
辛いもの以外で授乳を嫌がる原因は?
赤ちゃんが授乳を嫌がる原因は「辛いもの」以外に、3つあります。
- 授乳間隔があきすぎる
- 母乳を作る袋に炎症が起きている
- 母乳の道(乳管)がつまっている
授乳間隔があきすぎる
授乳間隔があくと、母乳が濃縮するため、赤ちゃんが母乳の味を嫌がることがある
月齢別の授乳間隔の目安
授乳の間隔 | 1日の授乳回数 | 特記事項 | |
生後0ヵ月~2ヵ月 | 2~3時間 | 1日で8~12回 | 個人差が大きく1時間間隔の場合もある |
3ヵ月以上 | 3~4時間 | 1日で8~10回 | 3ヵ月以上になると、授乳リズムができてくる |
- 抱っこをする
- おむつ交換をする
- 着替えさせる
- ベビーマッサージをする
母乳を作る袋に炎症が起きている
母乳をつくる袋に炎症が起きると、母乳は、甘味が少なくしょっぱい味になるため、赤ちゃんが授乳を嫌がることがある
乳房に次のような自覚症状がある場合は、産婦人科に早めに受診しましょう。
- 赤み
- 痛み
- しこり
母乳の道(乳管)がつまっている
母乳の通り道(乳管)がつまると、吸おうとするたびに筋状に触れる乳頭の舌触りを赤ちゃんが嫌がるから
母乳の通り道(乳管)がつまると、水を流すホースを足で踏んだ時と同じ現象が起こるイメージです。
赤ちゃんにとって大好きなおっぱいの吸い付くところが好みの硬さでなくなってしまっているのがお気に召さないようです。
授乳中に辛いものを食べすぎてしまったらどうなるの?
- 辛いものをたくさん食べすぎてしまうと、ママの胃痛や腹痛、下痢や便秘の原因になる
- 授乳中に辛いものを食べても母乳の成分は変わらないが、母乳に風味がうつることがある
- 下痢をしてしまう赤ちゃんもいる
刺激の強い辛い食べ物を一気にたくさん食べたりすると、胃痛や下痢に繋がる可能性があります。
授乳中は薬の服用も慎重になるので、できれば体調は崩したくないですよね。
辛いもの・刺激物はどのくらい食べてもいいの?
では、具体的に4つのの辛いものや刺激物を授乳中にどのくらい摂取してよいかをお話ししますね。
キムチ
1日の摂取量の目安 :キムチは1小皿1杯ぐらい(約50g)
キムチはとうがらしや塩分を多く使った漬物です。
食べすぎるとむくみや高血圧症、胃腸の粘膜に負担をかけ胃痛や下痢の原因となりますので、授乳中に食べるときは箸休め程度の量を目安としましょう。
カレー
摂取量の目安 :カレーは普段通りの量を1皿程度
カレーには香辛料や油分が多く含まれています。
カレーに使用されている香りの強いスパイスは、母乳に風味をつける可能性があります。
市販のルーを使う場合は、油分が少なめで辛口すぎないものを選ぶようにしましょう。
わさび
1日の摂取量の目安 :わさびは小さじ1杯(チューブ10㎝)程度まで
わさびは、ミネラル類やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれている食材です。
辛み成分が強く、大量に食べると胃痛や腹痛を起こすことがあるので、授乳中は、普段通りの量を食事に取り入れてみましょう。
にんにく
1日の摂取量の目安 :にんにくは1片(5~7g)として4片まで
にんにくは、疲労回復や免疫力を高め、血流の流れを良くしてくれる成分が含まれています。
しかし、にんにくの過剰摂取は、胃痛や腹痛の原因となります。
特に生のにんにくは、においや辛みの成分であるアイリンの殺菌作用が強く働き、腸内の善玉菌を殺菌し下痢や便秘を引き起こすこともあります。
にんにくなどの香りの強い食材においては、風味が一時的に母乳にうつってしまう可能性もあります。
授乳中に辛いものを食べるときの注意点
授乳中に辛いものを食べるときは次の3つをを注意しましょう。
- 食べ過ぎない
- 水分を多めにとる
- バランスよく取り入れる
食べ過ぎない
授乳中はとにかくお腹がすきますが、辛いものや刺激物を大量に食べると、胃の粘膜に負担をかけることがあるので、食べすぎには注意しましょう。
厚生労働省「妊産婦のための食事バランスガイド」によると、
授乳中に必要なカロリーは1日約2,500kcal(身体活動レベルふつうの場合)※非妊娠時より+450kcal
つまり、1回の食事のカロリーは、約850kcalとなります。
辛い料理のカロリーと1回の食事に占めるカロリーの割合
カロリー | 1回の食事に占めるカロリーの割合 | |
辛ラーメン(カップ) | 294kcal | 34.6% |
辛ラーメン(袋麺) | 500kcal | 58.8% |
カレーライス並盛1皿 | 600kcal~700kcal | 70.6%~82.4% |
豚キムチのみ398g(1人前) | 593kcal | 69.8% |
キムチチゲ(1人前) | 552kcal | 64.9% |
麻婆豆腐(1人前) | 437kcal | 51.4% |
担々麺(1人前) | 796kal | 93.6% |
こちらの表をぜひ参考にして、1回の食事のカロリーや1日の食事のトータルのカロリーを調整してみてくださいね。
キムチ、カレー、わさび、にんにくを摂取する適量について知りたい方はこちらをクリック
水分を多めにとる
授乳中に必要な1日の水分量:2,000ml~2,500ml
授乳中は、母乳といっしょに水分も出ていくので水分をしっかり摂ることも重要です。
キムチやカレーには塩分が多く含まれ、のどが乾きやすくなったり、塩分の摂りすぎで高血圧やむくみなどの症状を引き起こしやすい場合もあるので、辛いものを食べるときはこまめに水分をとることが大切です。
バランスよくとりいれる
授乳中は母乳分泌やママの体力を回復させるためにも、炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラル類、鉄分、カルシウムなどを含むバランスのよい食事を取ることが大切
授乳中は、ママが取り入れた栄養を赤ちゃんに分け与えるため、普段よりもたくさんのカロリー消費します。
辛いものを食べるときは、栄養が偏りすぎないようにバランスよく取り入れましょう。
厚生労働省「妊産婦のための食事バランスガイド」を参考にしてくださいね。
まとめ
今回の話を簡単にまとめると、
授乳中に辛いものを食べてもOK!
理由:ママが食べたものに関わらず母乳の成分は一定に保たれる仕組みになっているから。
辛いものを食べたあとの授乳を嫌がる敏感な赤ちゃんがいる
理由:おっぱいの風味(におい)が微妙に変わってしまうから
辛いものを食べたあとの授乳を嫌がる場合
- 授乳の直後に辛いものを食べる
- 辛いものを食べたあとの母乳を搾乳する
授乳中に辛いものを食べ過ぎると
- 辛いものをたくさん食べすぎてしまうと、ママの胃痛や腹痛、下痢や便秘の原因になる
- 授乳中に辛いものを食べても母乳の成分は変わらないが、母乳に風味がうつることがある
- 下痢をしてしまう赤ちゃんもいる
授乳中に辛いものを食べるときの注意点
- 食べ過ぎない
- 水分を多めにとる
- バランスよく取り入れる
最後まで読んでいただきありがとうございます。