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ゆで卵を作るのって結構面倒ですよね。どうせ作るなら多めに作って置いておきたい。
でも何日も持ちそうではないし、食中毒にならないか心配です。
そこでゆで卵の賞味期限を調べてみました。
殻つきのゆで卵は冷蔵庫で3~4日は持つようです。
むき卵や半熟卵になると賞味期限はまた変わってきます。
この記事では、
- ゆで卵は何日もつの?
- ゆで卵を日持ちさせるポイント
- 食中毒の感染リスクは実は少ない
について書きました。
知っているようで実は知らなかったゆで卵の保存について、少し詳しくなると思いますよ♪
ゆで卵は何日もつの?
ゆで卵を作ったらいつまで保存できるのでしょうか?
ゆで卵にしてからの賞味期限
スーパーなどで常温で売られている卵ですが、ゆで卵にしたものは衛生面から冷蔵庫で保存するものとします。
殻にヒビが入っていない状態の固ゆで卵 | 3~4日 |
殻にヒビが入っている状態の固ゆで卵 | 2日 |
殻を剥いたゆで卵 | 当日中 |
半熟ゆで卵 | 当日中 |
殻で覆われている状態から、ヒビが入ったものやむき卵のように直接外気に触れる状態になっていくにしたがって賞味期限が短くなるのです。
また、固ゆでのように中までしっかり火を通した方が安全です。半熟ゆで卵なら当日中に食べ切りましょう。
コンビニのゆで卵の賞味期限
コンビニで売っているゆで卵には“半熟”のものがありますが、賞味期限は5日ほどです。
企業の専用工場では、家庭では真似できないぐらい品質管理が徹底されているはずです。
現在の卵の加工技術では、固くゆでた場合5℃で2~3ヶ月、10℃では3週間、室温が25℃以上だと3~7日間程度の賞味期限があるとされています。
ですから、家庭での賞味期限とコンビニとでは分けて考えるといいでしょう。
しかし、ゆで卵は殻をむいてしまうと傷みやすくなるので、殻をむいたら賞味期限内でもその日のうちに食べるのがおすすめです。
ゆで卵にすると賞味期限が短くなる⁈
卵のパックに印字されている賞味期限は「産卵後1週間以内にパック」し、「パックしてから2週間後」の日付だそうです。
この「賞味期限」はおいしく食べられる期限のことで、卵の場合は「生で食べられる期間」のことです。
ですから、加熱するなら賞味期限を過ぎても食べられるのですよ。
もちろん賞味期限内にゆで卵にする場合が多いと思いますが、注意しなければならないことがあります。
それは、ゆで卵にした後は賞味期限に関係なく早めに食べ切らなければいけないということです。火を通したら、お肉などのタンパク質の食品と同じと考えるといいかもしれません。
食品は一般的に、加熱すると殺菌され保存しやすくなりますが、卵の場合は逆なのです。
ゆで卵にすると賞味期限内にかかわらず保存期間が短くなってしまうのです。
これは、雛が菌に感染しないために白身の中に「リゾチーム」という酵素が含まれているのですが、その働きが加熱によって失われてしまうからです。
加熱によってリゾチームの作用が消えてしまったゆで卵は、菌が繁殖しやすくなっているので早めに食べ切る必要があるのです。
ゆで卵を日持ちさせるポイント
たくさん作ったゆで卵を日持ちさせるには、固ゆでにして殻つきのまま冷蔵庫で保存するのが一番ですが、加工することでさらに長く保存することができます。
- 煮卵にして冷蔵庫で保存
- フィリングにして冷凍庫で保存
煮卵にして冷蔵庫で保存
ゆで卵は殻をむいて煮卵にすると、半熟卵で3日以内、固ゆで卵なら7日程度に日持ちが延びます。
作り方
- 水・醤油・みりん・砂糖を※味付けの黄金比ともいえる4:3:2:1で煮立てる。
- ゆで卵を冷蔵庫から出す。ゆでたての卵なら、殻をむいて水で冷やす。
- パターンA ①に②を入れて数分煮立ててから、タッパーに煮汁ごと入れて保存する。
パターンB ②をジッパーに入れて①を卵が浸るぐらい入れたら空気を抜いて、密閉容器で4時間以上付け置く。
パターンC すぐに食べたいときは、①に②を入れて、弱火で20分ぐらい煮立てる。
簡単に作りたいときは、めんつゆに直接漬け込んでおくのもありです!
フィリングにして冷凍庫で保存
ゆで卵を冷凍すると、水分が抜けて白身がスカスカになるのでおいしくありません。でもフィリング状にすると約1か月保存ができて、おいしく食べられます。
作り方
- しっかり固ゆでした卵を細かく刻む。
- 塩コショウで味付けしてマヨネーズやマスタードなど油分のあるものでコーティングする。こうすると解凍後のボソボソ感がなくなります。
- 小分けにしてラップで包み、冷凍保存する。小分けに冷凍しておけば、サンドイッチのフィリング(具)などに使えて便利です。
- 食べる時はあらかじめ、自然解凍または冷蔵庫で解凍しておく。
サンドイッチの具やタルタルソースだけでなく、ポテトサラダやグラタンに入れたりと常備しておくととても助かる食材ですね。
食中毒の感染リスクは実は少ない
卵についての心配といえば、サルモネラ菌による食中毒でしょう。
この菌による危険性がどのぐらいあるのか調べてみました。
- サルモネラ菌食中毒の感染リスク
- 家庭でできる対策
サルモネラ菌食中毒の感染リスク
食品安全委員会が全国各地から総数約10万個の市販鶏卵を収集して検査したところ、サルモネラに汚染されている卵の割合はおおよそ10万個に3個くらいというデータが出てました。
これは極めて低い割合なんです。この数値からみても、サルモネラ菌食中毒にかかるリスクは低いといえますね。
通常の流通過程では、パックに詰められる前に卵の殻の洗浄・殺菌が実施されているので、殻の表面に付着している菌は除去されます。
またスーパーなどで売られている殻つき卵の賞味期限は、自宅での冷蔵保存(10℃以下)を前提としていますが、万が一卵内にサルモネラ菌が存在し生食しても問題が生じない期限を表示することと法律で規定されています。
冬季(12~3月)ですと、賞味期限は産卵後57日以内ということになるのですが、実際にはパック詰めをした後、2週間(14日)程度を年間を通した賞味期限としている場合が多いようです。
家庭でできる対策
卵を買う前からサルモネラ菌食中毒のリスクが減らされているのですから、家庭でリスクを増やしてしまってはもったいないです。
《食中毒のリスクを抑えるポイント》
- 購入した卵は、すぐにパックごと冷蔵庫へ入れること。パックから出すと冷蔵庫内の雑菌がついたりします。
- 卵は水で洗わない。洗うと気孔という殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入ったりします。目に付くような汚れは洗わずに拭きとるか、食べる直前に水で洗い流しましょう。
- ヒビの入った卵は早めに加熱して食べる。生卵でもひびが入ると菌が侵入、繁殖しやすくなるので、賞味期限内でも加熱して食べましょう。
- 賞味期限が過ぎた卵は、サルモネラ菌対策のため十分に加熱して(75℃以上で1分以上または65℃で5分間以上)食べること。
万が一卵内にサルモネラ菌が存在していたとしても、適切な温度管理と保存期間を守れば生食できます。心配であればサルモネラ菌は70℃で1分加熱すれば死滅するということを覚えておけば安全です。
まとめ
【ゆで卵の日持ち期間】
殻にヒビが入っていない状態の固ゆで卵 | 3~4日 |
殻にヒビが入っている状態の固ゆで卵 | 2日 |
殻を剥いたゆで卵 | 当日中 |
半熟ゆで卵 | 当日中 |
- 卵はパックに表示されている賞味期限を過ぎても、ゆで卵のように加熱して食べられる。
- 卵のパックに表示されている賞味期限内であっても、ゆで卵にしてしまえば数日で食べ切らなければいけない。
- ゆで卵の中でも、殻つきの固ゆで卵を冷蔵庫で保存する場合が一番日持ち(3~4日)する。
- 煮卵にすると最大7日、冷凍フィリングだと約1か月保存できる。
- 卵は家庭に届くまでの流通過程で、サルモネラ菌食中毒の感染リスクをかなり減らされている。
- 万が一卵内にサルモネラ菌が存在していたとしても、70℃で1分加熱すれば死滅する。
ゆで卵って、感覚的にあまり日持ちはしないだろうと思ってはいましたが、サルモネラ菌に関しては、賞味期限よりも冷蔵や加熱をしっかりすればそれほど心配はないのですね。
またゆで卵は、保存の条件や目安を知っておくことで便利に使うこともできるとわかりました。
ぜひ煮卵や冷凍フィリングにして、活用してみてくださいね♪