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買ってきた冷凍食品を買い物バックに入れたまま何時間も放置しちゃった…なんてことありますよね。私もたまにやらかしてしまいます。
そんな時に気になるのが、
- 溶けた冷凍食品が再冷凍できるのか?
- 再冷凍しても衛生的に大丈夫なのか?
ということではないでしょうか。
安易に再冷凍して食中毒の危険があったりしたら怖いですよね…。
残念なことにほとんどの場合において冷凍食品は再冷凍することはおすすめできないんです!
食べ物としての味が落ちてしまうのはもちろんのこと、食中毒の危険性が上がってしまう可能性もあります。
ただし、放置してしまった時間(溶け具合)によっては再冷凍も可能なので、状態によって判断するのがよいでしょう。
この記事を読めば以下のことが分かります。
- どうして再冷凍できないのか
- 再冷凍による食中毒の危険性
- 冷凍食品が実際に溶けていた時の対処法
冷凍食品が溶けて処分した方がいいのか悩んでいる…
そんなときにお助けできるように説明させていただこうと思います!
冷凍食品が溶けちゃってる!?再冷凍はできない?
はじめにもお話しましたが冷凍食品は再冷凍をおすすめできません!
Q.一度解凍した冷凍食品を再び凍らせて保存してもいいですか?
A.冷凍食品は食品の細胞組織を壊さないために、マイナス30度以上の強力な冷凍機で急速に凍結しております。一度解凍した商品をご家庭で凍らせるとゆっくりと凍結されます。この場合食品の細胞内にある水分が大きな氷の結晶となり、野菜や肉の細胞膜を突き破り、食品のエキスが流れたり、食感が悪くなったり、固くなったりします。再凍結後は元の品質には戻りませんのでご注意ください。
引用元:マルハニチロ 公式サイト
冷凍食品メーカーとして有名なマルハニチロの公式サイトにも書かれている通り、家庭で再冷凍すると食材の細胞が壊れてしまい触感が悪くなったり、固くなったりしてしまうんですね…
筆者も冷凍の餃子を間違えて冷蔵庫にしまってしまい、再冷凍した経験があるのですが
- 解凍されて出てきた水分がそのまま凍っていた
- 餃子の皮に解凍されたときにでた水分が染み込んでべちゃべちゃしていた
- 餃子の具がいつもよりぱさぱさしていた
といった状態になってしまい、食べようと心みてみたものの結局処分することになってしまいました。
基本的に冷凍食品は冷凍で保存されることを大前提として作られているので、一度解凍してしまったものを再冷凍して保存することはできない。と考えた方がいいでしょう!
再冷凍すると食中毒の危険性が上がるって本当!?
『せっかく買った冷凍食品を捨てるのはもったいないし…ちょっと美味しくなくなってもいいから再冷凍して食べちゃおう!』
なんて思った方!ちょっと待ってください!
実は一度溶けてしまった冷凍食品を再冷凍すると味などが劣化する以外にも食中毒の危険があるんです。
どうして再冷凍すると食中毒の危険性が上がるの?
食中毒の危険性が上がる理由としては溶けた時に
- 食材の温度が10℃以上になってしまっている可能性がある
- 10℃以上に温度が上がると食中毒菌の活動が始まっている
- 中心は凍っていても表面の温度は高くなっている場合がある
といったことがあげられます。
少しややこしいかもしれませんが、解凍した食材を再冷凍すると『温度が上がって食中毒菌が増えてしまっている可能性が高い』ということです!
理由1、細菌は10℃以上になると増殖が始まる
細菌の多くは10℃以下(冷蔵庫内の温度の目安)で増殖は遅延し、-15℃(家庭の冷凍庫内の温度の目安)以下では停止するが、死滅しているわけではないので、室温に戻すと増殖をはじめる(食中毒菌は35℃くらいが最も増えやすい)。
引用元:ニチレイ サイト
冷凍食品がどんな環境で溶けたのかにもよりますが『溶けた時に温度が10℃以上になっている可能性がある』という状況は食中毒菌が増殖して、食べると食中毒になる危険性が高くなっているんです。
特にしまい忘れて常温に出しっぱなしにしてしまった冷凍食品などは危険!
もったいないから・表面だけ溶けてしまったけど大丈夫などとは思わずに処分するようにしましょう!
理由2、再冷凍しても菌は完全には消えずに、残って生きている
『でも再冷凍すれば食中毒菌も死んで減ったりするんじゃないの?そしたら食べても安全でしょ?』
いえいえ!そんなことはありません!
理由1でもお話させていただきましたが、冷凍してもすべての食中毒菌が死滅するということではないんです!
冷凍によって全ての病原菌及び寄生虫が死ぬか?
冷凍により細菌、酵母菌、カビを含む全ての病原菌が死んでしまうという認識は間違いである。サルモネラはマイナス23℃で7年間生きているし、カンピロバクターは初期量が多ければ生存していることが知られている。引用元:食品安全委員会 公式サイト
なんとマイナス23℃でも7年も生きている菌もいるそうです…!
冷凍したから菌がいなくなった、と思うのはとても危険なんですね。
繰り返しの解凍→再冷凍はこのような理由で食中毒の危険性を高めてしまうということなんです!
では実際に冷凍食品が溶けてしまっていた場合にはどんな対処法を散ればいいのかということについては次から話していきましょう。
実際に冷凍食品が溶けていた時の対処法は?
冷凍食品が溶けてしまっていた場合には
『どれくらい溶けてしまっているのか』
をしっかり確認しましょう!
処分するべきか、しなくても大丈夫なのか目安になるのでしっかりチェック!
あくまで目安なので食べる時には自己責任ということもしっかり覚えておいてくださいね♪
完全に溶けてしまっている場合は迷わずに処分!
冷凍食品が完全に溶けてしまっている場合には基本的には処分しましょう。
「せっかく買ったのにもったいない!」と思う方もいるとは思いますが
・溶けている間に食中毒菌が繁殖して食中毒の危険がある
・一度溶けてしまったことによって製品が劣化する
といった理由から食べることはおすすめできません!
食中毒になったりしないように食べることはあきらめて処分しましょう。
半分溶けてしまっている場合は状態をチェック!
冷凍食品の表面は溶けてしまっているけど中心は凍っている、という場合には冷凍食品に状態をしっかり状態チェックしましょう。
大丈夫そうならその日のうちに自己責任で食べるのもありですが少しでも不安に思った場合にはやめておいた方がいいと思います。
チェックするポイント
- 冷凍食品の表面はぬるくなっていないか
- 封を開けて状態を確認した時におかしなところはないか(臭い、見た目など…)
見た目が明らかにおかしくなっていたり、いつもと臭いが違う場合などはあきらめて処分しましょう。
冷凍食品の表面がぬるくなってしまっている場合にも雑菌が繁殖している可能性が高いので食べるのはやめておきましょう!
少しだけ溶けてしまっている場合は再冷凍も!
冷凍食品の表面が少しだけ溶けてしまっている、なんて場合にはまた冷凍庫に入れて保存しても大丈夫でしょう。
・ほんの少しだけ溶けてる
・パッケージについていた霜が溶けて水滴になっている
といった状態ならほぼ問題ないと思います!
ただ少し溶けていた部分は再冷凍することになってしまうので劣化することは避けられないでしょう…
表面が変色したりすることは避けられないので注意しておきましょう。
常温解凍できるタイプの冷凍食品の場合は常温に出ていた時間をチェック!
お弁当に凍ったまま入れるタイプの冷凍食品は常温に長時間放置されていなかったか確認しましょう!
常温で解凍して食べられるものでも、あまりにも長い時間常温に放置されてしまうと劣化や食中毒の原因にもなってしまいます。
チェックするポイント
- 常温の出ていた時間が3~4時間以内
- 見た目、臭いなどおかしなところはないか
といったことが大丈夫なら自己責任で食べてもいいと思いますよ!
一度解凍してしまっているので再冷凍はしないようにして、その日のうちに食べるようにしましょう。
まとめ
冷凍食品は基本的に再冷凍しない方が〇!
再冷凍できない理由は?
・食材が劣化する(味、食感など)
・解凍している時に表面の温度が上がって食中毒菌が繁殖している可能性がある
再冷凍した時の食中毒の危険性は?
・10℃以上に食材の温度が上がることにより食中毒菌が繁殖している可能性が高く、s徳中毒になる可能性が高くなっている
・再冷凍しても食中毒菌が完全に死滅するわけではない!
・常温などに置くと食中毒菌はまた増殖し始めるので危険
・溶け具合ごとの対処法
全解凍 | 半解凍 | 少しだけ溶けている |
× | △ | 〇 |
×→処分
△→臭い、見た目などを確認 大きな劣化がなければその日のうちに食べる
〇→一部だけ溶けている場合は再冷凍も可
劣化の可能性はあり
衛生面の安全性や味のことを考えて、再冷凍はしない方がいいようです!
冷凍食品が溶けてしまわないようにスーパーから持って帰るときも
- 保冷バックに入れる
- 保冷剤や氷で保温する
- なるべく運ぶ時間を短くする
といった対策をするようにしましょう!
停電の場合には停電時に冷蔵庫、冷凍庫の扉の開け閉めを控えることを徹底すれば3時間くらいは冷凍庫の中のものを守ることができます。
安心して食べるためになるべく無駄な解凍をしないように注意しましょう!
冷凍食品が溶けてしまっていた時の対処法と再冷凍しない方がいい理由についてお話させていただきました。
冷凍食品は1度解凍したらすぐに食べることを前提として作られているので、解凍した場合にはなるべく早く食べるようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。