料理の悩み

保温弁当箱のおかずは夏だと腐るの?【腐らせないコツと夏におすすめの弁当箱】

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保温弁当箱使ってるけど、やっぱり夏は腐りやすいから使わない方がいいのかな?
暑くなると、おかずが変なニオイしない?

冬には重宝する保温弁当箱ですが、夏場はお弁当が温かいと逆に傷まないかと心配になりますよね。

うちも先日、子どもに丼型の保温弁当箱を持たせたら「何か変なニオイがしたよ~。」と言われてびっくり。まだ5月の末だったのですが、これは気をつけなければと思い、保温弁当箱は夏でも大丈夫なのか調べてみました。

調べてみた結果、保温弁当箱のおかずは夏は腐りやすいということがわかりました。

なぜなら、保温弁当箱というのは、おかずが腐りやすい中途半端な温度を維持してしまうからです。

なので、対策としてはおかずだけ別な容器に入れるというのがおすすめです。

もしくはお弁当箱を夏用に変えるというのも解決策のひとつです。

この記事では、

  • 保温弁当箱のおかずは夏だと腐る?
  • 夏でもお弁当を腐らせないコツ
  • 夏に適したおすすめのお弁当箱

について書いています。
また後半では、スープジャーのおすすめレシピも載せています。

これを読んで、美味しくて安全なお弁当を作ってくださいね♪

保温弁当箱のおかずは夏だと腐るの?

保温弁当箱のおかずは、夏だと腐りやすいです。

保温弁当箱で保温ができるのは、真空断熱構造のステンレス製の容器だけおかず容器はプラスチックでできているので、温かいおかずを入れても保温できません。

では完全に冷めるかといえばそうではなく、下からのごはんの熱が伝わってなんとも中途半端な温度を維持してしまうのです。

おかずが腐る条件には以下の3つがあります。

おかずが腐る条件①温度

おかずが腐るとは、食品の表面に付着している菌が大量に繫殖して食品全体に広がって食べられなくなった状態です。

その菌が最も増殖するのが20℃~45℃なのです。

生ぬるい温度ね。

この温度にならないために、

  • おかずは冷ましてから詰める。
  • 夏場は、保冷剤を入れた保冷バッグに弁当箱を入れる。

保温が維持できないならしっかりと冷ますことです。そしてその温度が持続するようにおかずの容器は温かいごはん容器と離しましょう。

おかずが腐る条件②湿度 

菌が繫殖・増殖するためには水分が必要です。
おかずには増殖するのに十分な水分と栄養があります。

腐らせないためには

  • 温かいものにすぐ蓋をすると蓋に水滴がつくので、必ず冷ましてから蓋をする。
  • 汁気のあるおかずや生野菜は避ける。

など、なるだけ水分を少なくしておく必要があります。

おかずが腐る条件③時間

菌は、時間がたつほど増殖して食品の表面だけでなく全体に広がって、やがて中身まで腐らせてしまいます。

朝に作って食べるのは昼なので、保存は6~7時間が限界。 食べきれなかった分を持ち帰ってから食べるのはやめましょう。  

※時間がたっている上に、一度箸をつけたものは恐ろしく菌が増殖しています。

菌が増殖して腐るということは分かったけど、無菌の食べ物ってないわよね。

そうなんです。どんな食品の表面にも菌(微生物)はついています。ですからこれは、特定の菌ではなくどんな菌によっても起こるのです。

菌は温度や湿度や時間などの条件が揃えば、簡単に繁殖し、増殖を繰り返して腐らせてしまいます!

保温弁当箱のおかずは生温かい状態で数時間置いておくので、条件がそろって腐りやすい環境にあります!



夏でもお弁当を腐らせないコツ

保温ができないおかずは、腐らせないように調理段階から注意が必要です。

腐らせない2つのコツと食中毒の防ぎ方について見てみましょう。

コツ①腐りにくいおかずにする

基本的には、水分を減らす工夫をするということです。

  • 生野菜は入れない。
  • 汁気の多い煮物は、煮汁をしっかり切る。
  • かまぼこ、ちくわなどの加工食品も水分が多いので生のまま入れない。
  • 殺菌作用のある食材「梅・大葉・わさび・からし・しょうが・酢」を使う。
  • 濃い味付けにする。
    冷めた時に味がはっきりするだけでなく、塩分や糖分が高いと菌が使える水分が少なくなり、傷みにくくなるのです。

コツ②作り置きおかずの詰め方

朝は忙しいので、前の晩におかずを作り置きしておくと便利ですね。

一晩生き残った菌が増殖しないように、再び加熱殺菌しましょう。

作り置きおかずを冷蔵庫から出したら、電子レンジへ直行です。
70℃以上で加熱殺菌してから、保冷剤で素早く冷やしてお弁当箱に詰めます。

熱いままで蓋をすると水滴がつき菌を増やしてしまうので、しっかり冷ましてから詰めましょう。

ポイントは、電子レンジでは中途半端に温めないこと。熱々ぐらいに加熱しましょう。

食中毒の防ぎ方

どんな菌でも時間がたつほど増殖して食べ物を腐らせてしまうのに対して、食中毒は特定の菌が付着または増殖することで起こります。

食中毒は食べ物が腐って起こるわけではないので、食品の見た目だけではわかりません。 またニオイや色などでも判断ができず、知らないうちに起こしてしまうケースがほとんどです。

しかし食中毒菌が付着していても、加熱殺菌で繁殖を抑えられれば食べても大丈夫な場合も多いのです。

目安として中心温度が75℃以上で1分間以上の加熱をすると、大半の細菌を殺すことができます。

でも中には死滅しない菌がいます。それらは加熱後、冷えていく過程で50℃に達すると増殖が一挙に進みます。

増やさないためには、一度加熱した食品を20℃以下にまで素早く冷ますことです。 保冷剤の上に金属製のタッパーやトレーを置き、そこにおかずを並べる。手をかざして熱が伝わってこなければ大丈夫でしょう。

手はキレイに洗って、清潔な調理器具と清潔な調理環境で作りましょう!



夏に適したおすすめのお弁当箱 

夏に使うお弁当箱としては以下の3つがおすすめです。

  • ランチジャー/ごはんのみ保温
  • スープジャー
  • ステンレス弁当箱(保温・保冷機能なし)

ランチジャー/ごはんのみ保温

夏でも保温弁当箱を使いたい理由の一つが、ごはんがホクホクしているということです。
冷めて固くなったごはんよりも食べやすいですよね。
また、ごはんとおかずが完全に分かれていて混ざらないのがいい、というのもあります。

それらを全てかなえられるのが、”ごはんのみ保温する”ランチジャーです。

スープジャー

高い保温性と保冷性のあるスープジャーは一年中大活躍します。

スープはもちろんごはん、サラダ、パスタや麺、おかず、デザートまで大丈夫です。

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丼型やごはんとスープとおかずの一体型ランチジャーは、中途半端な温度になるから夏はおすすめしないのね!

◆保温弁当箱のステンレス部分は保温だけでなく保冷もできるので、使い方次第で一年中大活躍します。
◆保温や保冷が少しでも長く続くように、あらかじめステンレスの部分を温めたり、冷やしたりしておくといいです。

保温の場合……沸騰したお湯を1~2分ほど入れる。
保冷の場合……氷水を1~2分ほど入れる。

ステンレス弁当箱(保温・保冷機能なし)

こちらの弁当箱は真空断熱構造ではないむき出しのステンレス弁当箱です。

ステンレスは熱伝導率が高いので、保冷剤を入れたバッグに弁当箱を入れておくと素早く効率的に冷やせます。

あと、色やニオイ移りがなく、油汚れが落ちやすいので清潔に使えます。

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ステンレス弁当箱は電子レンジには使えませんが、直火がOKなのです。 キャンプ用に一つあってもいいかもしれませんね。

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保温だけじゃない!夏のおすすめレシピ

保温・保冷に関して、季節に関係なく安心して使えるのがスープジャーです。

スープジャーにはシチューやスープしか入れたことがなかったのですが、パスタ、サラダ、リゾット、デザートetc.なんでもいけるんですね♪

また夏バテで食欲がないときに、リゾットや冷たい麺は食べやすいですね。

冷やし塩ラーメン弁当
https://www.thermos.jp/recipe/detail/fo_2052.html

冷やし中華風春雨サラダ
https://www.thermos.jp/recipe/detail/fo_2050.html

“だしスープで作る”鮭と大麦の豆乳スープリゾット https://www.thermos.jp/recipe/detail/fo_818.html

グレープフルーツとコンデンスミルクのゼリー
https://www.thermos.jp/recipe/detail/fo_jelly.html



まとめ

  1. 保温弁当箱のおかず容器は、ごはんやスープの熱で温められて中途半端な温度になるので、夏は腐りやすい

  2. おかずを腐らせないために対策をする

    ◆菌が増殖しやすい生ぬるい温度(20℃~45℃)にならないように素早く冷やす
    ◆おかずは水分が少なくなるように工夫する
    ◆作ってから6~7時間以内に食べる

  3. 夏に適した弁当箱は、スープジャーとごはんのみ保温のランチジャー、そして保冷剤によって素早く全体が冷やされるステンレス弁当箱がおすすめ

いかがでしたか?
今まで「おかずは大丈夫かな」と心配しながら使っていましたよね。

でもこれからは、おかず容器を保温弁当箱と分けて使えば大丈夫です。
暑い夏を美味しいお弁当で乗り切りましょう♪