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カラメルソースは、砂糖を水に溶かして煮詰めるだけなのに「茶色くならない」「砂糖が固まる」などレシピ通りにやっているのにどうして?と思いますよね。
実は私も、カラメルソースを作るのはあまり得意ではありませんでした。
そこで、なぜカラメルソースが茶色くならないのか、実際に何度も作ってみたところ…
- 砂糖が焦げすぎないように、弱火でこまめにかき混ぜて作った時
- 砂糖が自然に溶けて色がつくまで放っておいた時
では出来上がりに大きく差がでることがわかりました。
カラメルソースが茶色くならないのは、温度が低くかったり、こまめにかき混ぜていたことが失敗の原因だったのです。
そこでこの記事では
を解説しています
この記事を読んだあなたは、琥珀色で艶々なめらか、誰からも褒められるカラメルソースを作ることができるようになるでしょう。
カラメルソースが茶色くならない人必見!【2つの鉄板ルール】
- 温度をしっかり上げる
- 色が付くまでかき混ぜない
①温度をしっかり上げる
なぜなら、砂糖は160℃以上にならないと茶色くならないからです。
砂糖は、100℃で水分が全部蒸発してから溶け始め、シロップ→飴→カラメルへと変化していきます。
砂糖の色 | 火加減・状態 | |
---|---|---|
103℃ |
|
|
145℃ |
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165℃ |
|
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180℃ |
|
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画像引用:農林水産省HP
そこで1つ目の鉄板ルールは、温度をしっかり上げること!
ここでしっかり温度が上げないと、いつまで経っても茶色くならないのです。
砂糖に色が付くまでは強めの中火、色が付き始めたら弱火にすれば、焦げすぎて苦くなってしまうことは、まずありません。
②色が付くまでかき混ぜない
なぜなら、かき混ぜると砂糖が「再結晶化」してしまうからです。
再結晶化とは、「一度水に溶けた砂糖が元の状態(結晶)に戻ろうとすること」
何回か実験してみたところ、火にかけてすぐにかき混ぜ始めると、100%茶色くなる前に固まってしまうことが分かりました。
- 鍋に砂糖と水を入れ、すぐにかき混ぜ始めると20秒くらいでシャリシャリしてくる
- そのままかき混ぜ続けているうちに、砂糖の泡立ちがフワフワと大きくなってくる
- あっという間に粘りがでてきて…
- ガチガチ、ボソボソの結晶に!
写真ようになってしまうと、この後いくら加熱しても茶色くなりません。
そこで2つ目の鉄板ルールは、色が付くまでかき混ぜないこと!
混ぜたい時は、鍋を静かに傾けて回すようにします。
全体が茶色くなれば、いくら激しくかき混ぜても固まりません。
再結晶化してしまった砂糖は救済できる!
- 水を足して再加熱する
水を足し強めの中火にかけて再加熱すれば、カラメルソースなります。
このとき、砂糖に色が付き始めるまで絶対にかき混ぜないこと!
- お湯を大さじ2杯入れる
- 鍋を回して砂糖と馴染ませる(かき混ぜないこと!)
- 火にかける(強めの中火)
- 砂糖がブクブクと泡立って色がつくまでジッと待つ
- あめ色になったら、すぐ火を止める→色見本
- 鍋を回して好みの色になったら、お湯を加える
しかし、ガチガチ、ボソボソに固まってしまった場合は、きれいに溶かすことは難しいので、溶けるまでに時間がかかったり、粒々がが残ってしまうかも知れません。
なので、ガチガチ、ボソボソに固まってしまった時は、改めて作り直すことをおすすめしますが、材料に余裕がない、無駄にしたくないというときには試してみてください。
失敗しないカラメルソースの作り方【動画あり】
フライパン
【材料:4-5人分】
- 砂糖(グラニュー糖、上白糖など):50g
- 水:大さじ1-2→入れなくてもOK
- 追加のお湯:10-50g
用途 | フライパンに入れる | 追加のお湯 | |
---|---|---|---|
砂糖 | 水 | ||
かけて食べる(緩め) | 50g | 大さじ1-2 | 50g |
プリンの底に入れる(固め) | 50g | 大さじ1-2 | 10g |
- 手つきのザル:飛び跳ね防止→あると便利
- 木ベラ、耐熱性のゴムベラ
- フライパンに砂糖と水をいれ、馴染ませる(水なしでもOK)
- 強めの中火にかける
- 色が付き始めるまで、ヘラなどでかき混ぜない
- 徐々に茶色になってきたら、弱火にする
- あめ色になったら火を止め、フライパンを回しながら好みの色になるまで待つ
- フライパンに手つきのザルを被せ、追加のお湯を入れてかき混ぜる(飛び跳ね防止)
※強めの中火にかけた時の時間と色のだいたいの目安(IH使用)
電子レンジ
【材料】
- 砂糖(グラニュー糖、上白糖など):大さじ1~50g
- 水:小さじ1/2~大さじ2
- 追加のお湯:小さじ1/2~50g
用途 | 耐熱容器に入れる | 追加のお湯 | |
---|---|---|---|
砂糖 | 水 | ||
かけて食べる(緩め) | 50g | 大さじ2 | 50g |
プリンの底に入れる(固め) | 50g | 大さじ2 | 10g |
マグカップ1個分 | 大さじ1 | 小さじ1/2 | 小さじ1/2 |
- 電子レンジ対応の器:温度が高くなるので深めで、ひび割れのないもの
- 茶漉し:跳ねよけ→あると便利
【準備】使う器はお湯を入れて温めておく
- 耐熱の器に砂糖と水を入れ、馴染ませる(かき混ぜない)
- 電子レンジ600w1分30秒(500wなら1分50秒)で一旦様子を見る
- 色の具合を見ながら20秒ずつ加熱する
- あめ色になったら加熱終了
- 好みの色になるまで待つ
- 茶漉しを被せ、追加のお湯を入れる(飛び跳ね防止)
※電子レンジによって癖があるので、少しずつ様子を見ながら加熱してください。
※レシピに電子レンジ600w●分→500wでは加熱時間1.2倍になります。
【いつでも使える】カラメルソースの保存法
固まらないカラメルソース
プリンだけではなく、アイスクリーム、フレンチトースト、さつま芋やかぼちゃにかけても美味しいです。
出来上がりはサラサラし過ぎで心配になるかも知れませんが、冷ますととろーりしてくるので大丈夫ですよ。
【材料】
- 砂糖(グラニュー糖、上白糖など):80g
- 水:大さじ1〜2→無くてもOK
- 湯:80cc
※保存する場合
- 煮沸消毒した瓶
- フライパンに砂糖と水をいれ、馴染ませる(水は無くてもOK)
- 強めの中火にかける
- 色が付き始めるまで、ヘラなどでかき混ぜないこと!
- 徐々に茶色になってきたら、弱火にする
- あめ色になったら火を止め、フライパンを回しながら好みの色になるまで待つ
- フライパンに手つきのザルを被せ、追加のお湯を入れてかき混ぜる(飛び跳ね防止)
- 粗熱が取れるまで、そのまま置いておく
- 煮沸消毒して乾かした瓶に入れる
※失敗しないカラメルソースの作り方を詳しく知りたい方はコチラ
参考にしたレシピはコチラ
カラメルタブレット
カラメルタブレットは、このまま加熱するタイプのプリンの底に直接入れて使います。
ひとつひとつタブレット型にするのが面倒なら、薄く広げて固め、割ってプリンの底に入れてもOK。
水分量が少ないので、火からおろすとすぐに固まるので手早く作業しましょう。
【材料】約14粒 カッププリン10~14個
- 砂糖(グラニュー糖、上白糖など):50g
- 水:大さじ1→無くてもOK
- 追加のお湯:大さじ1/2
- まぶす用のグラニュー糖:適宜
※保存する場合
- 熱湯消毒して乾かした瓶
- シリカゲル(乾燥剤)
- 鍋に砂糖と水を入れ、中火にかける
- 色が付き始めるまで、鍋を回しながら均一に溶かす
- 薄いきつね色になってきたら、弱火にする
- カラメル色になるまでかき混ぜながら弱火で加熱する
- カラメル色になったら手つきのザルを被せ、追加のお湯を入れてかき混ぜる(飛び跳ね防止)
- 熱く滑らかなうちに、クッキングシートの上にスプーンで落としていく
- 途中で冷えて固まってきたら、火にかけて柔らかくする
- 常温で5-10分置いておく
- 固まったらグラニュー糖をまぶす
- 煮沸消毒した保存瓶に乾燥剤と一緒に入れる
※失敗しないカラメルソースの作り方を詳しく知りたい方はコチラ
参考にしたレシピはコチラ
保存瓶の煮沸消毒の方法
煮沸消毒の方法
- 瓶と蓋を中性洗剤できれいに洗う
- 大きめの鍋に、瓶と蓋を入れかぶるくらいの、水を入れる
- 強火で5分間沸騰させる
- キッチンペーパーを敷き、瓶の口を下にしてさかさまに乾かす。
まとめ
カラメルソースは160℃以上にならないと茶色くなりません。火加減が弱く温度が上がっていないので、色が付き始めるまで強めの中火で加熱します。
砂糖と水を入れてすぐにへらなどでかき混ぜてしまうと、砂糖は再結晶化してしまいます。色が付き始めるまでかき混ぜてはいけません。
IHでもガスでも同じように作れます。沸騰して水分が全部蒸発してから砂糖が溶け始め色が付きます。色が付き始めるまで、強め中火で4-5分かかります。
グラニュー糖でも上白糖でも三温糖でも大丈夫です。グラニュー糖はスッキリした甘さ、上白糖はしっかりした甘さになります。
砂糖の再結晶化が始まっています。
カラメルソースに復活させる方法
- 混ぜるのをやめて一旦火から下ろす
- 水を足して強めの中火で再加熱する
※色が付き始めるまで、かき混ぜないこと!
砂糖の再結晶化が起こってます。
カラメルソースに復活させる方法
- 混ぜるのをやめて一旦火から下ろす
- 水を足して強めの中火で再加熱する
※色が付き始めるまで、かき混ぜないこと!
ガチガチ、ボソボソに固まっている時はきれいに溶けないことがあるので、作り直すことをおすすめします。
カラメルソースの材料は砂糖と水だけ。
材料が少ないからこそ誤魔化しがきかないので、実はとてもハードルが高いのです。
「温度をしっかり上げる」「色が付くまでかき混ぜない」この2点を守れば、カラメルソースが茶色くならないという失敗は無くなります。
カラメルソースを作る時、参考にしていただければ幸いです。