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化粧品や調味料などの小さめのビンなら、うっかり混ぜて捨ててしまうことってありますよね。
そんなときは、見つかって怒られるんじゃないかと不安になってしまいます。
たとえうっかりだったとしても、ビンが混じっていることがわかればゴミは回収されずに残されてしまいます。
私たちは、住んでいる市町村によって決められた日にゴミ出しをしていますが、ゴミを分別して出すということも決められており、そのルールには従うようにと法律で定められています。
ですからこのルールを守らなければ、場合によっては罰則を受けることもあるのです。
罰則はイヤですよね。そうならないために、分別の仕方について知っておくのがいいと思います。
この記事では、
- 燃えるゴミにビンを混ぜるとどうなるの?
- 分別する際の注意点
- 分別しないといけない理由
について書いています。
これを読めばビンを分別する理由や、分別する時の注意点もわかるので、ぜひ最後までお読みください。
燃えるゴミにビンを混ぜるとどうなるの?
ゴミ袋を外から見たときに、ビンが混じっていると分からなければ回収されるでしょう。
しかし、熟練した清掃員はゴミ袋を持っただけで
- ゴミ袋の重さ
- ゴミとゴミが擦れる音
- ゴミが袋の中で動いたときの感触
から分別されていないゴミかどうかがわかるらしいですよ。
- バレるとゴミは回収されない
- 悪質な場合は罰則がつく
- 回収されてしまったビンは燃やされる⁈
バレるとゴミは回収されない
燃えるゴミにビンが入っていることがわかれば、そのゴミは回収されずにゴミ置き場に残されたままです。
管理人や自治体の人がそれを見つけて、中身を確認します。
郵便物などで身元を特定できた場合は、捨てた人にゴミを返却して注意を促します。
悪質な場合は罰則がつく
注意されただけで済んだから、あるいはバレていないからといって何度も繰り返していると、やがて身元が割れて罰則が適用されます。
何らかの調査はあるだろうし、防犯カメラもあるから特定されるのは時間の問題ね。
ゴミは自治体ごとに分別の仕方や回収日が決められており、私たちはそれに従ってゴミ出しをしています。
これは廃棄物処理法という法律で決められていることです。
ですからゴミ出しのルールを守らないということは違法行為なんです。
違法行為の内容によって異なりますが、違反者には次のいずれかの罰則が適用されます。
- 5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金またはその両方
- 3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金またはその両方
- 2年以下の懲役、もしくは200万円以下の罰金またはその両方
- 1年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金またはその両方
家庭のゴミをスーパーに不法投棄した女性は①の罰則が適用されました。
回収されてしまったビンは燃やされる⁈
そのまま焼却炉に運ばれ燃やされますが、おそらく燃え残っているでしょう。
燃えるゴミは、850~950℃で灰になるまで2時間焼却されます。
ビンなどのガラスは600℃くらいから溶け始めるそうですが、完全に溶かすには1200℃以上が必要らしいので、燃えるゴミに混じってしまったビン類は燃えカスとして焼却炉に堆積してしまいます。
ビンを分別する際の注意点
では、不要になったビンをどのように扱えばいいのかみていきましょう。
- ビンを分ける
- ビンの中を軽く洗う
- ビンのキャップは必ず外す
- 割れたものは入れない
- 自治体のルールに従う
ビンを分ける
●飲料水・食料品・日用品・化粧品などのガラス製の空きびんで一升びん以下の大きさのものは資源ゴミに出す。
※自治体によっては化粧品を扱わないところがあります。
●一升びんやビールびんなどのリターナブルびんはなるべく購入店に渡す。
●資源ゴミに出すときは空きびん以外のものを混ぜない。
※特に、陶磁器・耐熱ガラス・乳白色のビン、農薬・劇薬のビン、電球・蛍光灯は絶対に入れないでください。同じ分類かと思いがちですがビンのリサイクルでは異物です。
異物が混入すると、ビンに気泡ができたり強度が弱くなってしまいます。
ビンの中を軽く洗う
●中身が残っていれば取り除く。
※ビニール袋または空の牛乳パックなどにキッチンペーパーを入れて、そこに中身を取り出せば水分や油分を吸収して捨てやすいです。
●油など、洗ってもとれない汚れたビンは不燃ゴミに出す。
※ドレッシングやオイルのビンは、食器洗い用洗剤を直接かけてお湯ですすぐとベトベト感がとれます。
※自治体によっては油が入っていたビンを洗剤で洗わなくても出せます。
ビンのキャップは必ず外す
●プラスチック製のものはプラスチックの資源ゴミへ、金属製のものは金属の資源ゴミへ出す。
※リサイクル製品に不純物が混ざるので、必ず外しましょう。
※自治体によっては金属製キャップは不燃ゴミになります。
割れたものは入れない
●割れたものはビンなのかコップなどのリサイクルできないものか判断がつきにくいので絶対に入れない。
※本来ガラスコップとビンとでは成分も溶ける温度もが違うので、ガラス製の食器はリサイクルしません。
自治体のルールに従う
ゴミの分別は自治体によって異なります。
これはその自治体が所有する焼却設備と人口に関係しています。
例えば、ある自治体では不燃ゴミに分類されているものが別の地域だと可燃ゴミとして扱われます。
これはその地域の焼却設備が
- 高温処理が可能で有害ガスを発生させない
- 焼却時の熱エネルギーを活用して発電可能
などの比較的新しく高性能な焼却設備を持っているからです。
逆に、他の自治体では可燃ゴミとして扱われているものが不燃ゴミに分類されている地域の焼却設備は、古くて性能が悪いために可燃ゴミとして扱えず、その結果分別が細かくなる傾向があります。
また、大都市ほど細かい分別にすると回収する負担が大きいので、ゴミの分別が大まかなものになる傾向もあるようです。
同じ空きびんでも、自治体によってリサイクルできない種類や出し方などに違いがあります。
職場や引っ越し先でゴミを捨てるときは、その地域のゴミ出しのルールに従いましょう。
大阪市ではゴミを品目名で検索して、分別や出し方を教えてくれる便利なアプリもあります。
せっかく分別をしたと思っても、処理が不十分であればリサイクルの妨げになります。
資源ゴミに出すときは、きちんと処理できているかチェックしてみてくださいね。
分別しないといけない理由
- ゴミを減らすため
- 空きびんはゴミではなく資源になる
- リターナブルびんとして再利用できる
- 細かく砕いて新製品を作ることができる
ゴミを減らすため
ゴミの分別はゴミを減らしていくために必要なことなのです。
ゴミの分別は大ざっぱに分けると次のようになります。
分別 | 処理方法 | |
燃えるゴミ | 焼却炉 | |
燃えないゴミ | リサイクル | |
埋め立て処理 | ||
粗大ゴミ | 燃えるゴミ | 焼却炉 |
燃えないゴミ | リサイクル | |
埋め立て処理 | ||
資源ゴミ | リサイクル |
※燃えないゴミは人の手で仕分けされた後、様々な機械を使ってリサイクルできる資源とそうでない資源に分けます。リサイクルできなかったゴミは埋め立て処理されます。
もし分別しなければどうなるでしょうか。
燃えるゴミに燃えないゴミが混じると、その分が焼却炉に燃え残ったカスとして堆積し、毎日送られてくる燃えるゴミが入らなくなる事態になります。
また資源ゴミが燃えるゴミや燃えないゴミに混じると、リサイクルできないばかりか、要らぬ労力や燃料を使ったり埋立地の場所をムダに占めることになりかねません。
ゴミ問題は、 もはや日本だけの問題ではなく地球規模で取り組まなくてはいけないレベルなんです。
ビンなどの資源ゴミをリサイクルしてゴミの量を減らしていくことは私たちの務めですね!
容器包装リサイクル法という法律は、罰則規定はないものの、私たちにはビンやペットボトルなどのリサイクルできる資源ゴミをルールに従って分別排出するという役割がある、としています。
空きびんはゴミではなく資源になる
日本のゴミの量は2000年をピークに減少傾向にあります。
それは、私たちがゴミを出さないように工夫したり、リサイクルや分別の意識が高まったりした結果といえます。
その背景には3Rという考え方に基づいて、ゴミの資源化による減量と循環利用が同時に推進されたことがあげられます。
引用:https://www.ecogunma.jp/?p=21
3Rとはゴミを増やさないための取り組み
リデュース・・・原材料を減らして軽量化する
リユース・・・・繰り返して何度も使う
リサイクル・・・原料に戻して新たに作る
この3Rすべてに対応できているのはビンだけなんです。
私たちが資源ゴミに出したビンは、
洗って繰り返し利用する → 古くなったら原料に戻して原料を節約してビンを作る
このサイクルを繰り返し、廃棄されることなく循環利用できます。
ご家庭で空きびんがあれば、それは間違いなく資源です。
リターナブルびんとして再使用できる
牛乳びんやビールびん一升びんなどのように洗って何度でも使える容器のことをリターナブルびんといいます。
回収されたリターナブルびんを専門の業者が引き取り、洗って再利用できる状態にします。
種類 | リターナブルびんが再利用できる回数 |
牛乳びん | 50~60回 |
ビールびん | 15~16回 |
一升びん | 12~13回 |
リターナブルびんも古くなると、カレットと呼ばれるガラスを細かく砕いた状態にして、リサイクルの原料になります。
細かく砕いて新製品を作ることができる
古くなったリターナブルびんやリターナブルびん以外のビンは、回収されるとカレット業者が色別に分類し、洗ってから細かく砕いてカレットにします。
これがガラスの原料となり再利用されます。
カレットはガラスびんになるだけでなく、アスファルト舗装の材料に使われたり、住宅の断熱材(グラスウール)や歩道用のタイルなどに使われます。
まとめ
- 可燃ゴミにビンが混じると回収されない。
- 注意されても繰り返すなどの悪質な場合は罰則が適用される。
- 資源ゴミとしてのビンは一升びん以下の空きびんのみである。(割れた物は不可)決して他のものと混ぜて出さない。
- ビンの中を軽く洗い、キャップは外して出す。
- 分別の細かいルールは、住んでいる自治体のホームページなどから調べてそれに従う。
- ビンは、廃棄になることなく循環利用できる資源である。
燃えるゴミにビンを入れて出すと、出した本人にはリスクがありますし、社会にとってはビンという資源を失うことになります。
面倒と思うかもしれませんが、資源ゴミに出されたビンは私たちの暮らしに還元されることを知って、これからもリサイクルに協力していきましょう♪