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ふかふかの蒸しパンを冷凍したら、味や食感が変わってしまわないか心配になりますよね。
今まで、食パンやロールパンを冷凍したことはあるけれど…蒸しパンは冷凍したことがなかったので、色々と調べて実験してみました。
結論からいうと、蒸しパンを冷凍しても全く問題ありません!
問題どころか、蒸しパンの美味しさを長持ちさせるには、冷凍保存するのが一番いい方法なのです!
しかし、冷凍の仕方や解凍方法にいくつか注意点があります。
この記事では
について紹介しています。
この記事を読んだあなたは、たった今、蒸しあがったような…ふんわり、ふかふかの蒸しパンがいつでも好きな時に食べられるようになるでしょう。
蒸しパンは冷凍保存できる!【2つの理由】
①解凍後も味や食感が変わらない
なぜなら、蒸しパンは、冷凍、解凍してできる「す」の影響を受けないからです。
例えば、「凍(し)みこんにゃく」や「高野豆腐」は、冷凍してスポンジ状の「す」ができるのを利用して作られています。
ジャガイモやこんにゃく、豆腐、寒天ゼリーが冷凍に向かない理由は、この「す」が入ることで食感が悪くなるからです。
しかし、もともと蒸しパンはスポンジ状の「す」がはいった状態なので、解凍後も味や食感が変わりません。
②砂糖の働きでパサパサにならない
なぜなら、砂糖がでんぷんの「老化」防いでいるからです。
砂糖には水分を保つ「保水性」があります。
この砂糖の保水性が、水分が蒸発してでんぷんが「老化」するのを防ぎ、蒸しパンをしっとり、やわらかく保ちます。
この効果は、冷凍庫にいれても変わらないので、蒸しパンやカステラはカチカチに凍ることはありません。
蒸しパンが、半解凍でも美味しく食べられるのは砂糖の効果なのです。
基本的に「冷凍保存できる材料」なら大丈夫ですが、冷凍保存に向かない食材もあるので注意してくださいね。
冷凍 | 材料 |
---|---|
NG |
|
OK |
|
|
蒸しパンの正しい冷凍保存の手順
【蒸しパンの正しい保存の手順】
①小分けにする
なせなら、できるだけ早く0℃以下にすることが美味しさを逃さないコツだからです。
なので大きい蒸しパンは、1食分にカット、複数入っているものは1個ずつに小分けします。
大きなものをカットする時は「形を小さく、薄く」すると、早く0℃以下になって水分が蒸発するのを防ぐことができます。
②きっちりラップに包む
きっちりラップに包むのは、水分が蒸発するのを防ぐためです。
水分が蒸発するのを防ぐには、蒸しパンにラップをピッタリと密着させて、空気が入らないように包むこと。
ラップは小さく切ると、覆いきれない部分が出てくるので、ケチらずに大きめに用意しましょう。
また、きっちり包み過ぎるとつぶれてしまうので力加減にも気をつけてくださいね。
③フリーザーバッグに入れる
冷凍用の保存袋に入れるのは、ラップと併用することで空気にふれて乾燥しないように密閉を強化するためです。
保存袋には、いろいろ種類がありますが、冷凍用は厚みがありしっかりしています。
必ず「フリーザーバッグ」と書かれているもに入れましょう。
保存袋 | |
冷蔵用 | ストックバッグ |
冷凍用 | フリーザーバッグ |
蒸しパンを入れたら、できるだけ空気を抜いてチャックをしましょう。
④すぐ冷凍する
なぜなら、新鮮な状態で冷凍することで美味しさを長持ちさせることができるからです。
常温に置いておく時間が長くなると、蒸しパンの水分ははどんどん蒸発して乾燥します。
蒸しパンを作った当日に全部食べない、作り置きするなら、できるだけ水分が蒸発していない状態で冷凍するのが鉄則です。
- 買ったけど忘れていた
- 残ったから冷凍しておこう
- 買ってきたらすぐに冷凍庫で保管する
- 粗熱が取れたらすぐにラップに包み冷凍庫で保管する
包装されている蒸しパンの場合
スーパーやコンビニで買う個包装の蒸しパンは、袋のまま冷凍用の保存袋に入れてOK。
ただし、1個でも1回では食べ切れない時、大きいサイズのもの、複数入っているものは小分けしてラップに包み、フリーザーバッグに入れましょう。
市販の蒸しパンの保存方法 | ||
---|---|---|
個包装 | 食べ切れる | 袋のまま |
食べ切れない | 小分けする | |
ラップで包んである | そのまま | |
大きいサイズ | 小分けする | |
複数入っている | 小分けする |
2週間を目安に食べ切りましょう
冷凍すると、細菌は活動を停止しているので、2週間くらいまで安心して食べられます。
しかし、家庭の冷凍庫では、売っている冷凍食品のように急速冷凍をしていないので、長期間の保存は避けて2週間以内に食べ切るようにしましょう。
蒸しパンの固くならない解凍法
自然解凍 |
○ |
|
---|---|---|
△ |
|
|
レンジ |
○ |
|
△ |
|
|
蒸し器 |
○ |
|
△ |
|
|
炊飯器 |
○ |
|
△ |
|
【おすすめ】自然解凍
常温に2-3時間置いておく
自然解凍のようにゆっくり低温で解凍すると、蒸しパンの色や味、食感が変化するのを最小限に抑えられます。
なので、冷凍保存した蒸しパンを美味しく食べたいなら自然解凍がおすすめ!
- 冷凍庫から凍った蒸しパンを取り出す
- 蒸しパンのラップはつけたまま、常温に2-3時間置く
- 蒸しパンの中心まで柔らかくなっていたら、解凍OK
※半解凍でも美味しく食べられます。
温めなくても充分美味しいので、お弁当にしたり、外出時のおやつ、食事にピッタリです。
- お弁当など他のおかずの匂いが移るのが心配なら、アルミホイルで包む
- 持ち歩く時につぶれるのが心配なら、タッパーなどに入れる
- チーズ蒸しパンなどは、半解凍でも美味しい
ただし、冷凍する前の衛生状態が悪かった場合(暑いところに長時間あった、作ってから何日か経っている)は自然解凍した後に、必ず加熱して食べることをおススメします。
【お急ぎ】電子レンジ
電子レンジ600Wで20秒加熱する
お急ぎの時は、電子レンジで解凍してもOK。
ただし、電子レンジの設定は「温め」で加熱してください。
電子レンジの設定 | 可否 |
解凍 | ✖ |
自動(オート加熱) | ✖ |
温め | 〇 |
一度に何個も入れると温めムラができるので、1個ずつ(小さいものは3個まで)温めるのがポイントです。
- 冷凍庫から取り出してラップを外す
- 凍ったままの蒸しパンを濡らしたキッチンペーパーで包む
- 耐熱のお皿に乗せふんわりラップをかける
- 600wで20秒(500Wで30秒くらい)加熱する
濡らしたキッチンペーパーで、包まなくても大丈夫ですが「カチカチ・パサパサ」になりやすいので、加熱時間には注意しましょう。
そこで、100均で売っている電子レンジで蒸し料理ができる容器を使うと「カチカチ・パサパサ」になるのを軽減してくれるので便利です。
電子レンジで解凍した蒸しパンは、冷めた時にどうしても固くなってしまうので、食べる直前に解凍してすぐに食べるのが鉄則です。
【ふかふか復活】蒸し器
蒸し器で3-5分蒸し直す
蒸し器は水蒸気に包まれているので、蒸しパンの水分を減らさずに温めることができます。
なので、しっとりふかふか…作りたてのような食感にしたいなら、手間がかかりますがやはり蒸し器で蒸し直すのが一番です。
※フライパンで蒸し直す場合
- 冷凍庫から取り出してラップを外す
- フライパンに1㎝の水を入れる(26㎝のフライパンなら約300㏄)
- 蒸し板またはお皿を入れて火にかける
- 沸騰したら蒸しパンを乗せてフタをする
- 中火で3-5分蒸す
コンビニやスーパーで売っている、一般的な大きさの蒸しパンでは、5分でふかふかになりました。
ステンレス製の蒸し板が無い場合は、お皿を入れればお鍋やフライパンが蒸し器に変身します。
ただし、この時に使うお皿は100℃以上で使えるもの(陶器・ガラス・耐熱プラスチック)を使ってください。
【超簡単】炊飯器
保温中のご飯の上に10-30分乗せておく
保温中のご飯の上に乗せておくだけで、出来立てのようなふっくら蒸しパンに解凍することができます。
保温中の炊飯器の温度は、約60度~約75度。
また、ご飯が乾燥しないように「湿度」を保つようにも作られているので、蒸しパンを解凍するにはとてもいい条件が揃っているのです。
蒸しパンの甘い匂いがご飯に移るのが心配なら、アルミホイルで包んでからご飯の上に乗せると匂いが移るのを防ぐことができます。これは、アルミホイルが「気体を通しにくい性質」を利用したもので、刻んだ玉ねぎやニンニクをラップに包み、さらにアルミホイルで包んでおくと、匂いが漏れず風味も飛びません。
炊飯器の中に蒸し板と水を入れ炊飯スイッチをいれると、蒸し器として使えます。
時々蓋を開けて、蒸しパンの様子を見ながら加熱しましょう。
一台何役もできる炊飯器なら、蒸しパンを作るのも解凍するのも両方できて便利ですね。
再冷凍はしない
解凍したけれど、食べ切れなかった蒸しパンを再び冷凍庫に戻すのはやめましょう。
これは蒸しパンに限らず、他の食品でも同じことです。
再冷凍すると、一旦活動を休止していた細菌が繁殖しやすくなります。
蒸しパン冷凍するときは、1回で食べきれる量で小分けにしておくと無駄になりません。
まとめ
冷凍できます。冷凍保存すると、2週間くらいまで安心して食べることができます。
生地のまま置いておくと膨らまなくなってしまいます。生地ができたらすぐに加熱して、粗熱が取れたらすぐラップに包んで冷凍庫で保存します。
冷凍しても味や食感はそのままなので美味しく食べられます。
ジャムが入っていても冷凍保存OKです。売っている袋に入ったまま、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ入れましょう。
ポイントでは水分が蒸発させないことです。ラップとフリーザーバッグで二重に密封しましょう。
- 1回分ずつ小分けにする
- きっちりラップで包む
- フリーザーバッグに入れる
- 自然解凍
- 電子レンジ600wで20秒温める
- 蒸し器で3-5分蒸し直す
- 炊飯器のご飯の上に10-30分置く
蒸しパンは冷凍しても味や食感が変わりません。
冷凍する時、解凍する時はとにかく「水分の蒸発」に気を付ければ、パサパサ、カチカチになるのを防げます。
蒸しパンを冷凍、解凍する時、参考にしていただければ幸いです。