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最近インスタなどでもよく見かけるようになったスキレット。
確かに写真映えは良いと思いますが、調理器具の機能として鉄フライパンと何か明確な違いってあるのでしょうか?
違いを簡単にまとめてみました↓↓
重さ | 熱伝導率 | 持ち手 | 手入れ | |
スキレット | 2~3kg | ◎ | × | △ |
鉄フライパン | 1kg | △ | △ | △ |
ざっくりスキレットと鉄フライパンには上記のような違いがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、買う前にしっかり違いを理解しておきましょう。
この記事では、
- スキレットと鉄フライパンの違い
- スキレットと鉄フライパンのメリット・デメリット
- スキレット・鉄フライパンのお手入れ方法
- 【初めての人向け】おすすめスキレット3選
について詳しく解説します。
スキレットの良さを知って、料理の幅を広げちゃいましょう!
スキレットと鉄フライパンの違いは3つ
違い① 作られる過程が違う
スキレットと鉄のフライパンの違いは「鋳造」か「鍛造」かです。
鉄のフライパンは「鍛造」という、鉄を叩いて形にする方法で作ります。
また、鉄フライパンはハンドルが木素材や樹脂素材であることが多く、素手で握れるので扱いやすいです。同じ鉄素材ですが鉄スキレットより軽く扱いやすいとも言えます。
スキレット製造過程においては、加熱して溶かした鉄を型に流し込んで固める「鋳造」の方式をとっています。
スキレットなどの鋳造は大量生産ができるので、鍛造のフライパンに比べ比較的安価です。
違い② 重さが違う
鉄のフライパンは叩いて薄くしているので、スキレットより薄くて軽いです。
一方スキレットは厚くて重いです。
重さを表で比較してみました↓↓
スキレット | 鉄フライパン | アルミフライパン | |
重さ | 2~3kg | 1kg | 0.8kg |
一概に全てが重いとは言えませんがスキレットはフライパンより重たい傾向にあります。
例えばアルミニウムはステンレスより軽い金属のためアルミのフライパンは重たくても800グラムほどしかありません。
ステンレスでさえ重たくて1キロ前後となり通常の鉄製のフライパンも同じぐらいの重量があります。
一方スキレットは重たいもので2キロほど30センチほどのサイズになると3キロ近くに行く場合もあるためフライパンと比べると重めです。
大きくなればなるほど重くなるため、18cm以下の製品が主流です。
違い③ 向いてる料理が違う
向いてる料理
鉄フライパン⇒野菜炒め、炒飯、オムレツ、パスタ
スキレット⇒ステーキ、ハンバーグ、カレー、パエリア、パンケーキ
スキレットは鉄フライパンよりも厚みがあり、一度温まると冷めにくいという性質があります。
一度熱してしまえば、後は弱火にしても十分調理が可能です。また、肉などの冷たい食材を置いても、鉄板の温度があまり下がりません。
そのためレストランではハンバーグなどの食器としてそのままプレートで提供するお店もたくさんあります。
なので、ステーキやハンバーグ、カレー、パエリア、お好み焼き、パンケーキなど、じっくりと中まで火を通す調理方法が得意です。
本体と同じ鉄製の蓋をすれば、食材の芯までじっくり火を通すことができます。
ハンドルまで一体の鉄製のため、オーブンに入れて調理することも可能です。
シーズニングで油が馴染んでくると料理の度に油を使わなくても使えるようになる魅力もあるのでおすすめです。
逆に、厚みがあるとその分重くなるので、フライパンを振るような野菜炒め等の料理には向いていません。
野菜炒めや炒飯、オムレツ、パスタなどの煽る料理を作るときは、鉄フライパンと使い分けた方がいいでしょう。
スキレットと鉄フライパンのメリット・デメリットを徹底比較!
スキレットと鉄フライパンの比較表を作ってみました↓↓
重さ | 熱伝導率 | 持ち手 | 手入れ | |
スキレット | 2~3kg | ◎ | × | △ |
鉄フライパン | 1kg | △ | △ | △ |
スキレットのメリット・デメリット
スキレットのメリット
- 料理のバリエーションが非常に豊富。特に肉料理を美味しく作ることができる。
- 熱伝導に優れており、肉厚な分蓄熱性にも優れているので余熱で調理可能。
スキレットのデメリット
- 鋳物(鋳鉄)なので非常に重い。煽る必要がある料理には不向き。
- コーティングされているわけではないので焦げ付きに注意が必要。
鉄フライパンのメリット・デメリット
鉄フライパンのメリット
- 強い火力で調理できる
- 丈夫で長持ちする
- ハンドルは熱くなりにくく扱いやすい(木製・樹脂製の場合)
- 鉄スキレットより軽く扱いやすい
鉄フライパンのデメリット
- サビやすくマメなお手入れが必要
- IHで使用する場合は変形に注意
スキレットはどんな人におすすめ?
スキレットをおすすめする方はこんな方です。
- 色々な肉料理を楽しみたい
- オーブンにそのまま入れてお洒落な料理を楽しみたい
- 普段からフライパンを煽る習慣がない
特に厚めのステーキなどの肉料理を楽しみたい方にはスキレットはピッタリですよ♪
炒め物などフライパンを煽りたい時は鉄フライパンを使うなど、両方揃えて使い分けると良いでしょう。
スキレット・鉄フライパンの使い方丨お手入れ・シーズニングのやり方
シーズニングの手順
このシーリングという作業は、鉄の表面に油をなじませる事を言います。
シーズニングでコーティングを剥がし、油を塗って新しいコーティングを作ることで、錆を防止することができます。
使い始めのシーズニングをきちんとしておくことでスキレットや鉄フライパンの持ちや使いやすさがグンとアップしますよ!大まかな流れを紹介します。
シーズニングの全体像
手順1.洗剤で洗う
手順2.水気を飛ばす
手順3.油を全体に塗る
手順4.クズ野菜を炒める
手順5.仕上げに全体に油を塗る
手順6.新聞紙に包んで保管する
①洗剤で洗う
・
まず出荷された時に散布されている錆止めなどのワックスを落とすため洗剤で普通に洗ってワックスなどを落とします。
金属製のたわしは表面を傷つけてしまうので使わないように。たわしがない場合は、ナイロン製のスポンジでもOK。
スキレット・鉄フライパンは焦げやサビたとき以外は、基本的には洗剤を使って洗うことはありません。最初だけ洗剤を使います。しっかり洗ってコーティングを落としましょう。
②強火にかけて水気を完全に飛ばす
軽くキッチンペーパーなどで拭いてからスキレット・鉄フライパンを強火にかけて完全に水気を飛ばします。
うっすら白い煙がでるくらいまで熱しましょう。
スキレットは火にかけると持ち手まで熱くなるので、火傷しないように耐熱グローブを着用してください。
③キッチンペーパーで油を全体に塗る
一旦火を止めて、大さじ1〜2程度のサラダ油をスキレット・鉄フライパンに入れ、キッチンペーパーを使って全体に塗っていきます。
表側だけでなく、裏側と持ち手も忘れずに油を塗りましょう。キッチンペーパーは油を吸うので、足りなそうなら適宜、油を追加してください。
油を塗ると全体が黒っぽくなります。これで次の工程に進んでもかまいませんが、一旦スキレット・鉄フライパンを冷ましてから、再度強火にかけて、うっすらと白い煙が出たら火を止めて、油を塗る工程を2、3回繰り返すと、油膜のコーティングが厚くなり使いやすくなります。
④クズ野菜を炒める
スキレット・鉄フライパンに油をひき中火にかけて、クズ野菜を炒めます。
この時に使う野菜は、玉ねぎやニンジン、生姜などにおいが強いものがおすすめ。鉄のにおいを取る効果があります。また、玉ねぎの皮、キャベツの芯など、普段捨ててしまいがちの部分を活用するのもアリです。
野菜が多少焦げるくらいまで炒めましょう。スキレット・鉄フライパンの使い初めは鉄臭いと感じる場合もあり、クズ野菜を炒めることで臭いを緩和できると言われています。
スキレット・鉄フライパンは調理で使うたびに油膜が作られて、より使いやすくなる性質です。クズ野菜を炒める工程も、油膜を作る効果に期待できます。
⑤仕上げにキッチンペーパーで全体に油を塗る
スキレットを火からおろし、クズ野菜をキレイに取り除きます。その後、大さじ1程度のサラダ油をキッチンペーパーを使って全体に塗り、シーズニングは完了です。
⑥新聞紙に包んで保管する
使用するまでは新聞紙に包んで保管しましょう。新聞紙で包むことで、余分な湿気を吸ってくれる効果があると言われています。キャンプなど持ち運ぶ際にスキレット・鉄フライパンに付いた油が他の道具に付くのも防げます。自宅で頻繁に使う際は、そのままキッチンに吊り下げたり、置いたりしてもOKです。
スキレット・鉄フライパンはとにかく水分に弱いので、保管場所は湿気が少ない風通しが良い場所を推奨します。押し入れの中やお風呂場付近は湿気が多くなりがちなので、おすすめしません。
お手入れの手順
スキレット・鉄フライパンのシーズニングは使い初めだけでなく、調理で使うたびに行いましょう。使っていない間にサビてしまうのを防止するのと、油膜を重ねて作っていくことで食材がくっつきづらいスキレット・鉄フライパンになっていく効果があります。
お手入れの全体像
手順1.水で洗う
手順2.水気を飛ばす
手順3.油を全体に塗る
手順4.新聞紙に包んで保管する
①スキレット・鉄フライパンを水とたわしで洗う
調理が終わったら放置せずに、水とたわしで表面についた汚れを落とします。このとき、熱々のスキレット・鉄フライパンを冷水で急速に冷ますと、スキレット・鉄フライパンがひび割れてしまう恐れがあるので、スキレット・鉄フライパンが冷めてから洗いましょう。
金属製のたわしは傷がついてしまうので、たわしかナイロン製のスポンジを使ってください。
基本的に洗剤を使用してはいけません。その為、どんなに汚れてしまったとしても水洗いが基本です。
②強火にかけて水気を飛ばす
汚れが落ちたら、強火にかけて完全に水分を飛ばし乾かします。汚れが残っていると焦げついてしまうので、最初にしっかりと落としておいてください。
③キッチンペーパーで油を全体に塗る
スキレット・鉄フライパンから白い煙がでたら火を止めて、大さじ1程度のサラダ油をキッチンペーパーを使って全体に塗ります。裏面、持ち手にも塗ってください。これで調理後のシーズニングは完了です。裏面は火が直接あたって汚れているので、最初に表面に塗ってから裏を塗る方がよいでしょう。
④新聞紙に包み保管する
スキレット・鉄フライパンは油膜でコーティングするので、どうしてもベタベタします。新聞紙で包むことで、キャンプで持ち運ぶ際に、他のギアと直接触れなくなり、油で汚れるの防げます。
【初めての人向け】おすすめスキレット3選
ニトリ
スキレットがここまで人気となったのは、生活用品でおなじみのニトリがきっかけです。
通称「ニトスキ」と言われる、ニトリのスキレットは見た目のかわいらしさだけではなく価格がお手頃な事も人気のポイントなのでしょう。
SNSでは「ニトスキ」というハッシュタグとともに、おしゃれなおうちごはんの様子がたくさん投稿されています。
プチプラなので初めて挑戦する方にもおすすめです。
LODGE(ロッジ)
ロッジはアメリカで120年以上続く老舗鉄製調理器具メーカー。
スキレットを多く販売しており、アウトドア用品を扱うメーカーとしても有名です。
サイズが豊富なので、自分の使い易いフライパンを購入する事が出来るでしょう。
シーズニング済みで工場から出荷されるので、シーズニングが不要です。
届いたらお湯で洗うだけで、すぐに使用することができます。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
国産メーカーのパール金属が展開するアウトドアブランドのキャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)。
耐久性が良いので長く愛用でき、リーズナブルなのに高品質なコスパの良さが魅力です。
人気メーカーである、ロッジより少しお値段が低めになっています。
その為、初めてスキレットを購入する方にもおすすめのメーカーです。
リーズナブルにも関わらず、厚みのある鋳鉄製で長期間にわたって使用する事が出来ます。
まとめ丨スキレットと鉄フライパンは作り方が大きく違う!
スキレットと鉄フライパンの違いまとめ↓↓
重さ | 熱伝導率 | 持ち手 | 手入れ | |
スキレット | 2~3kg | ◎ | × | △ |
鉄フライパン | 1kg | △ | △ | △ |
重さ・厚みが違い、それぞれ得意・不得意な料理が違ってきます。
向いてる料理
鉄フライパン⇒野菜炒め、炒飯、オムレツ、パスタ
スキレット⇒ステーキ、ハンバーグ、カレー、パエリア、パンケーキ
結論、スキレットがおすすめは人は以下のような人になります。
- 色々な肉料理を楽しみたい
- オーブンにそのまま入れてお洒落な料理を楽しみたい
- 普段からフライパンを煽る習慣がない
炒め物なら鉄フライパン、ステーキならスキレットと作りたい料理によって使い分けたら良いですね!
スキレットは手をかけるだけ扱いやすくなります。
手入れをマメにしてスキレット・鉄フライパン共に育ててみてください!