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高校が卒業できないと不安なあなたへ【高3で通信制へ転入した私が伝えたいこと】

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「このままじゃ高校卒業できない…」

「高卒」は当たり前とされている中、高校を卒業できないのはすごく悔しいですよね。

私自身、高3の夏頃「高校卒業したいけどもう無理だな」と諦めかけていました。それでもどこかで「諦めたくないな」という強い思いがあったのを覚えています。

留年を前にした多くの生徒さんは焦ると思います。そんな中、「なんとかしたい」「今からでも何か出来るのかな」とこの記事をクリックしてくれたあなた、実はとっっても慎重で真面目な方なのではないでしょうか。

約束します。あなたが「卒業したい」と思う限り「高校は卒業できます」

この記事では「高校を卒業できない」と不安に思う高校生の方に、「高校を卒業する選択肢」をお伝えしていきます。

1つずつ、ゆっくりで大丈夫なんです。この記事は「高校を卒業したい」と頑張るあなたを精いっぱい応援します。

あなたが晴れやかな顔で「高校卒業」できるように、まずはそのための「方法」をいくつか覗いてみませんか?

高校を卒業する方法

高校を卒業するための基準は、実はそれぞれの学校が独自に決めています。なので悲しいことにここで「絶対にこれさえ守れば大丈夫!」とは言えません……。

一番手っ取り早いのは学校の先生にシステムを聞くことです。この記事はそのための参考にご覧いただければと思います。

「高卒」になるためには以下の方法があります。

  • 全日制高校を卒業する
  • 通信制高校を卒業する
  • 定時制高校を卒業する
  • (高等学校卒業程度認定試験に合格する)※直接「高卒」になる訳ではありません

>>全日制・通信制・定時制の違いを丁寧かつ分かりやすーく書いているサイトはこちら

本文の中に「転入」「編入」という言葉がよく出てくるので、あらかじめ意味を説明いたします。

転入とは・編入とは

  • 転入…学校在籍中に手続きをして別の学校へ入学すること
  • 編入…学校を中退してから別の学校へ入学すること

引用:通信制高校の転入・編入についてどこよりも詳しく解説!

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう!

全日制高校を卒業

全日制高校を卒業(または進級)するためには、大きく分けて2つの基準を満たさなければいけません(※学年制の高校の場合)
その基準と、クリアするためのポイントをお伝えします。

  • 出席日数の基準を満たすには年間133日は出席する。※高校によって違います。欠席・遅刻・早退する場合は「どの科目か」をしっかり気にしてみてください。
  • 成績の基準に満たすには74単位以上取得する。(赤点を取らない&必履修科目の単位を取得をする)※()は高校によって違います

出席日数をクリアするには

全日制を卒業するのであれば、以下の2つを必ず守りましょう。

  1. 出席日数を必要な分だけ稼ぐ(年間133日)※高校によって違います
  2. 科目ごとに決められた最低限の出席日数を出席する。

卒業するために必要な出席日数は、一般的に年間出席日数のうち3/4~2/3だと言われています。

具体的な出席日数は公立高校でも高校によって違いがありますが、最低必要出席日数は133日で、欠席しても大丈夫なギリギリのラインは67日です。

引用:全日制高校の最低必要出席日数は年間133日の理由|法律では未定義

単純計算すると2か月まるごと休んでも何とかなるということです。

が、これに関しては高校によって全く違うので、きちんと学校の先生に訊くのが1番です!

「登校したからとりあえず大丈夫」ではなく、「科目ごと」に出席日数を稼いでおかなければいけないのが注意したいところです。なので1つの科目を集中して休むのはNGです。

同じ授業ばかり休んでしまうとその単位を落としてしまい、結果的に「学校に頑張って行ったのに単位がぎりぎり足りなくて留年」ということにもなりかねません。

学校を休みたくなる気持ちは分かります!大丈夫!休むことは悪いことではありません!!

ですが卒業を本気で考えているのであれば、休む曜日や時間をズラしながら自分があとどのくらい「この科目はこれだけ出席しなければならない」のか計画をしておくと安心です。

作った計画の最低限を守って頑張ることができたら、出席に関してはクリアできます。

成績の基準をクリアするには

こちらも全日制を卒業のであれば、以下の2つを守りましょう。※高校によって違います

  1. 74単位以上修得する→赤点を取らない(補習や追試がある場合は取ってもなんとかなる)
  2. 74単位以上修得する→必履修科目の単位を取得をする(落としてもOKな高校もある)

まず赤点を取らないということですが、取っても補習や追試でなんとかなる高校と、赤点は絶対ダメという高校の2種類に大きく分けられます。

これに関しては単純に学力に全て委ねられるので、勉強を頑張ってみて下さい。

次に「必履修科目」についてですが、高校には「絶対これ取らなきゃだめ!」という単位がいくつか設定されています。

国語、数学、理科、外国語など様々な教科がこれに当てはまりますが、必履修科目を取らなければ卒業できない学校と、落としてしまっても卒業単位数が足りてさえいればOKな学校があります。

赤点と必履修科目どちらに関しても、自分の高校がどちらなのかは先生に聞いたら教えて下さるはずです♪

以上が全日制高校の卒業基準を満たす方法です。

全日制へ転校したいという人へ

ちなみに「今の高校を辞めて、別の全日制高校に転校したいなあ」と考えている方。正直にお伝えすると、全日制高校への転入・編入はとても難しいです。

  1. 編入試験に合格(タイミングと学力(国数英+面接)が必要)
  2. 生徒数の定員が満員だったら入れない
  3. 転校後の高校で必要な単位が取れない場合、出願が出来ない

という3つの条件をクリアするのは学力の問題だけでなく、タイミングや環境条件といった運に近いものも絡んでくるので複雑なのです。

また、全日制を辞めて別の全日制に転入した場合、前の学校で不登校の経験がある方は再び新しい環境でもそうなる可能性があります。

もちろん100%無理な話では無いので、前向きに考えてみるのも1つの手段でしょう。
ただ、「とても難しいんだ」ということを頭の片隅に置いておいてください。

定時制高校を卒業

定時制高校を卒業するには、以下の基準を満たす必要があります。

  • 在籍期間が3年以上(一般的に4年かかると言われています)
  • 74単位以上を修得

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

在籍期間が3年以上

定時制高校は1日の授業時間が4時間程度の高校が多く、普通に授業を受けていれば卒業まで4年かかります。
ですが最近は「単位制」の定時制高校などでは、3年で卒業できるケースも増えてきているようです。

74単位以上を修得

これは全日制も定時制も通信制も共通して言えることです。

また例えば3年生で定時制高校へ転入又は編入する場合、高校2年生まで取った分の単位を引き継ぐことが可能です。

まっさらな状態で1年生からやり直しということにはならないので安心してくださいね。

定時制へ転校したいという人へ

定時制高校へ入学するためには以下の内容の試験があります。

  • 学力テスト【国・数・英】(学校によっては理科社会もあります)
  • 自己PRの書面 中学校での調査書(学力・特別活動評価)
  • (面接・作文)(学校によっては無い場合もあります)

これらに受かれば定時制高校に入学・転入・編入することができます。

ただし全日制高校の中退率(約1%)とは違い、定時制高校の中退率は21%にも及びます。

けれど「その21%には絶対入るもんか!私は入ったからには卒業する!」という強い意志をお持ちでしたら心配無用ですね♪

通信制高校を卒業

通信制高校を卒業するには、以下の基準を満たす必要があります。

  • 在籍期間が3年以上
  • 74単位以上を修得
  • 特別活動を30時間以上

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう!

在籍期間が3年以上

必要な単位を早めに全部取ったとしても、定時制と同じく3年間は在籍している必要があります。ただし、転入や編入の場合は前の学校の在籍期間も含めてくれます。

私の場合は、高校3年生の9月30日まで全日制に在籍→通信制に10月に入学
だったので、それまでの2年4ヶ月は在籍期間としてカウントしてもらえました。

そんな風に「通信に行ったら全部最初から」ではなく、あなたが頑張ってきた期間はしっかりカウントしてもらえるので安心してくださいね!

74単位以上を修得

レポートに合格、スクーリングに出席、そして単位認定試験に合格すると貰えます。転入や編入の場合は前の学校で修得した単位も含めてくれます。

こちらも在籍期間と同じで、頑張って修得した分の単位はカウントしてもらえます!

ただ時と場合によって、修得済みの単位が全て反映されるとは限りません。高校の先生とよく相談してみましょう。

特別活動を30時間以上

この特別活動というのは、HR活動や体育祭文化祭のことを言います。これを3年間の中で30時間以上修得しましょ、というルールです。

私も通信制へ入ったばかりの頃は何が何やらサッパリだったのですが、要は特別活動=学校行事のことと思っておけば大体OKです(笑)

ありがたいことに自分で出たい行事を決められるため、運動が苦手な方は体育祭に出なくてよかったり、話を聴くのが苦手な人は講演会などに出なくてよかったりします。

ちなみに私は体育が苦手なので体育祭に出なくてよいと知った時ものすごく喜びました。

通信制へ転校したいという人へ

通信制高校へ入学するためには以下の内容の試験があります。

  • 書類審査
  • (面接)
  • (学力試験)※大学受験コースを選んだ方のみ

基本的には書類審査と面接だけでOKというとっても簡単な内容です。

ただしこちらも定時制高校と同じく、中退率が非常に高いです(公立の通信制の中退率41%)

もちろん、「その41%に入らなかったらいいんでしょ!いいもん絶対卒業してやる!」という気合があれば卒業できます。全てはあなたのやる気次第!

高等学校卒業程度認定試験に合格

これに受かると大学や専門校へ進学するための受験資格になります。中卒でも、大学入試を受ける切符を手に入れられるということです。

ですがその進学先を辞めた場合(中卒なら)最終学歴は「中学卒業」になってしまいます。また、履歴書の学歴には「高校卒業」とは書けないので注意しておきましょう。

ただ、きちんと大学や専門校を卒業した場合、最終学歴は「大学卒業」「専門学校卒業」と堂々と書くことが出来ます!

ちなみに私はこの試験に受かったら「高卒」になれると信じ切っていました!違いました!(恥ずかしい)

全日制高校だけでなく、通信制高校や定時制高校で卒業してもちゃんと「高卒」になれます。最終学歴として「高卒」が欲しい場合は、これらの高校を卒業することがおすすめです。

元・全日制高校生の私が伝えたいこと

ここまで読んでくださった方、おつかれさまでした♪

記事の内容をまとめると以下のようになります!

日制高校を卒業するには

  • 出席日数をクリアする→(一般的には)133日出席する&科目ごとの最低出席日数を稼ぐ
  • 成績の基準をクリアする→74単位修得する(赤点を取らない&必履修科目を落とさない等)
  • 全日制へ転校したいという人へ →タイミングと条件と国数英の学力+面接を必要とする。複雑で難しい場合が多い。

時制高校を卒業するには

  • 在籍期間が3年以上→3年以上在籍する
  • 74単位以上を修得→全日制と基本的に同じ
  • 定時制へ転校したいという人へ→学力テスト(国数英)&中学の調査書を必要とする。面接・作文がある場合もある

信制高校を卒業するには

  • 在籍期間が3年以上→3年以上在籍する
  • 74単位以上を修得→レポート合格、スクーリング出席、最後に単位認定試験に合格すると貰える
  • 特別活動を30時間以上→HRや体育祭、卒業式などに出る
  • 通信制へ転校したいという人へ→書類審査を必要とする(面接も場合によってはある)

等学校卒業程度認定試験に合格→「高卒」にはなれないが、大学入試等の試験を受ける資格をもらえる

記事の中でも少し触れましたが、私は高3の秋に全日制から通信制へ転入した人間です。

私は高校生活が大好きだったのですが、高3の6月に校内で自殺未遂をしたのがきっかけで、そこからうつ病→不登校みたいな感じになりました。何が何でもその学校を卒業したくて、セミの抜け殻みたいな状態で1ヶ月授業を受けました。

7月に通信制高校へ転入することを決め、そのおかげで心が楽になって9月頃には完全回復しました。転入を決めなければ今頃私が生きてたかどうか謎です。

そんなこんなで通信制高校へ転入した私が、これを読んでいるあなたに伝えておきたいことがあります。

「全日制高校」を「みんなと卒業」することは、あなたの人生の全てではありません!

生きている限り「高校卒業」はあなたが強く思えば必ず実現できます。周りがどう言おうと、通信や定時制での卒業も立派な「高校卒業」です。

私の卒業式の予定は秋ですが、木の葉舞う卒業式も特別感あっていいなと思っています(えへへ)

この記事を読んでいるあなたが笑って「高等学校卒業式」を迎えられる日が来ることを願っています。その日のためのお手伝いが出来たのなら光栄です。

それでは!最後までご覧くださりありがとうございました!

あなたの未来すべてに、幸あれ