健康の悩み

妊娠中にサーモン寿司を食べてもいい?【食中毒にかかる確率はなんと20倍!】

当サイトにはプロモーション広告が含まれております。

今妊娠中なんだけど、サーモンのお寿司って食べてもいいのかな?

サーモンのお寿司はおいしいですね。

筆者も大好きで、よく回転寿司に行くと注文しますよ。

でもこれって妊娠中だと、食べたことでお腹の赤ちゃんに影響しないか・・・

確かに気になります。心配ですね。

結論としては、食べるのはOK。

しかし、妊娠中に食中毒にかかる確率は何と普段の20倍以上!

なのでいつも以上には注意して食べた方が良いです。

今回は、妊娠中でもサーモン寿司を食べるための注意点、調理法、適量などを詳しくご紹介しますね。

この記事では

  • 最も気をつけるべきは食中毒
  • 食中毒以外に水銀・塩分に注意
  • お腹の赤ちゃんに良いサーモンの栄養

これを読んで、妊娠中でもサーモン寿司を楽しんでくださいね。

妊娠中にサーモン寿司を食べてもいい?【食中毒が一番のリスク】

妊娠中にサーモン寿司を食べても差し支えありません。

でもやっぱり注意して食べなければいけないのは避けて通れないところ。

注意点として

  1. 食中毒
  2. 水銀
  3. 塩分

が挙げられます。

ここでは、まず食中毒について詳しく書いていきます。

対策もちゃんとあるので安心してくださいね。

一番の敵は食中毒

妊娠中は、免疫力が落ちているため、より病気に感染しやすくなっています。

生サーモンを食べると食中毒になりやすいのはそのため。

それが生サーモンを避けたほうがいいという理由の1つ目です。

刺身や寿司ネタに使われる生のサーモンには、食中毒を引き起こす細菌やウィルスがついています。

それらに感染してしまうと出てくる症状として

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 悪寒
  • 発熱
  • 筋肉痛
  • 倦怠感

などを引き起こしてしまう、怖い存在。

代表的なものを出してみました。

①リステリア菌

リステリア菌とは、食中毒を引き起こす細菌です。

妊娠中に食中毒にかかる確率は何と普段の20倍以上!

リステリア菌によって何度も下痢などを繰り返すと下腹部に力が入ってしまいます。

そうしていくうちに子宮伸縮してしまう危険が。

時には髄膜炎や早産を起こしかねません。

厚生労働省も注意喚起を出しています。

妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。

引用:厚生労働省リステリアによる食中毒

②腸炎ビブリオ菌

こちらも細菌の1つで、症状はリステリア菌とほぼ同じ。

リステリア菌以上に胎盤から胎児に感染する力が強いため、最悪の場合流産や死産を招いてしまう恐ろしい細菌!

  • 汚れた手やまな板からの二次感染が多い
  • 塩分を好む
  • 増殖スピードが異常に速い

のが特徴です。

塩味のついたものを調理後、包丁やまた板を洗わずにサーモンを調理すると・・・

そこに腸炎ビブリオ菌がついていたら、塩分をエサに菌はどんどん増殖!

増殖のスピードも速く、大変なことになりますよ。



鮭はダメでもサーモンならいいということはない

鮭とサーモンは同じ魚ですが、実は飼育法がちょっと違います。

海水魚・天然・生食不可

サーモン

淡水魚・養殖・生食可

サーモンは淡水で養殖されているもので、寄生虫を除去したエサの管理が徹底されており、生食が可能。

※アトランティックサーモンは海水で育てられていますが、養殖なのでサーモンに分類されます。

そのためお寿司ネタで使われているのはすべてサーモンになります。

ただ、これはサーモンには、あくまでもアニサキスのような寄生虫がめったにないということ。

その他細菌やウィルスは養殖魚に発生することもあるため、注意が必要です。

他にも、サルモネラ菌、ノロウィルスなど危険はいっぱい潜んでるよ!

調理方法に工夫を

サーモンにはいろんな調理方法がありますね。

サーモンの調理法で食べても良いもの、避けたいものはこちら。

加熱サーモン
生サーモン ×
燻製 ×
炙り ×

フライやムニエル、パスタソースやシチューなどに入れて煮込んだり、完全に加熱されているものはOK。

逆に刺身や寿司のネタになっているような生サーモンは、先ほどの食中毒が気になります。

加熱がOKなら炙りはいい?

炙りは表面だけを焼き付けているだけなので、生と同じと思って控えたほうがbetter。

では燻製は?

燻製は低温で燻製乾燥しただけのため、完全には加熱されていません。

リステリア菌も塩分を好むので、スモークサーモンは生よりもリステリア菌が多いのです!

海外ではリステリア菌による死亡例も出るほど!

どうしてもスモークサーモンが食べたいときは、それをさらに加熱して食べることをお勧めします。

某回転寿司にある焼きトロサーモンは大人気ネタの1つ。

ただ、焼いているとはいえどこまで火が通っているかわからないんですよね。

これも、気をつけるに越したことはないでしょう。



他にもある妊娠中にサーモンを食べる際の注意点

食中毒以外にも気をつけることは?

食中毒以外にも気をつけることが2つあります。

食中毒以外の注意①水銀

食中毒以外の注意点として考えられるのは、水銀。

魚には必ず、水銀が含まれています。

水銀とは、メチル水銀という液体の金属。

有毒な工業廃棄物として海や川へ流れ込みます。

それを魚が体内に取り込み、その魚を人間が食べることにより、人間の体内にも取り込まれ体に悪影響を及ぼすと言われているもの。

代表的被害に水俣病があります。

参照: 環境省「教えて、水銀のこと」

サーモンを刺身や寿司ネタで食べても良いと言われている量は1日につき80g。

80gというと、約1切れ分ぐらいです。

大人の場合、水銀は体に入っても、時間がたてば体外に排出するので問題なし。

しかし妊娠中の場合、水銀が胎盤を通って赤ちゃんに流れてしまう危険が。

胎児は、自分で水銀を排出することができません。

胎児の中枢神経系に影響を及ぼすこともあるので注意ですね。

同じサーモンでもアトランティックサーモンは水銀が多めといわれています。できれば日本のサーモンを選んだ方が良いでしょう。

ただし、これも適量を守っていたら大丈夫。

サーモンは水銀の少ない魚なので、少量であればOK。

食中毒以外の注意②塩分

次に気になるのが塩分。

サーモンに限らず、にぎり寿司を食べるときにつける醤油。

あれって、かなりの塩分をとってしまうんです。

食べるときは、醬油は控えめにショウガやレモン汁などをかけるのがおすすめ。

塩をパラパラでも醤油をかけるより塩分を控えることもできますよ。

ショウガやレモン汁は店舗によって置いてないことがあります。
筆者のおすすめは抹茶と塩を混ぜた「抹茶塩」。一度試してみて。

塩分を取りすぎると

  • むくみ
  • 体重の増加
  • 妊娠高血圧症候群

が心配されます。

先ほどのスモークサーモンは、食中毒だけでなく塩分も気になる食材です。

生の刺身や寿司ネタではないけど、焼塩鮭もおいしいですね。

スーパーで売っているサーモンは「甘塩」を選ぶと塩分が控えられます。

サーモンは塩分の多い魚なので、生でも加熱でも塩分に注意しましょう。



サーモンにはメリットもいっぱい

サーモンが好きだけど、妊娠中はガマンするしかないね。

いえいえ、そんなことはありませんよ。

生・燻製・炙りは控えた方がいいとはいえ、ガマンのしすぎは逆にストレスになってしまいます。

ストレスのためすぎも妊娠中は大敵。

実はサーモンには妊娠中に嬉しい栄養もいっぱいあるのです。

サーモンの栄養価

サーモンにはお腹の赤ちゃんに必要な栄養がいっぱい!

  • タンパク質
  • ビタミンD
  • ビタミンB群
  • DHA・EPA

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や爪・髪の毛などを作るのに必要な栄養素です。

特に魚に含まれるタンパク質は消化しやすいという嬉しい特徴もあり。

サーモンは脂質が少ないので、体重管理を気にする妊婦さんも摂りやすいよ。

ビタミンD

太陽の光を浴びることで吸収できることは良く知られている栄養素。

赤ちゃんの骨や脳を作るのに欠かせません。

妊娠中だけでなく、産後も母乳を作るうえで必要な栄養。ぜひ摂りましょう。

ビタミンB群

サーモンにはビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復が期待できる栄養素。

疲れやすい妊娠中にはぴったり!

DHA・EPA

DHAドコサヘキサエン酸

EPAエイコサペンタエン酸

といいます。

一度は聞いたことはあるはず。

またの名をオメガ3系脂肪酸といい、脳の発達に非常に役立つ栄養素。

妊娠初期の神経発達がたくさん作られる時期には積極的に摂ってほしいものです。

参照:ちそう/妊婦・妊娠中にサーモンを食べるメリットはある?

気をつけないといけない栄養も

サーモンは比較的ビタミンAが多い魚です。

絶対に食べてはいけないものではありませんが、食べすぎに注意しましょう。



サーモンを使ったレシピ

生のサーモン寿司を食べたい!ですが、ここは少しガマン。

代わりに加熱したサーモンを使ったレシピを1つご紹介しましょう!

妊娠中でも安心ちらし寿司

材料(2人分)

  • ごはん 1合
  • すしのこ 大さじ1
  • いりごま 少々
  • 鮭フレーク 大さじ1~2
  • しらす 大さじ1~2
  • 大葉 5~7枚
  • きざみのり 少々
  • エビ 5~8尾
  • 塩 小さじ2
  • 酒 大さじ1~2
  • 卵 1個
  • マヨネーズ 小さじ1/2
  • 白だし 小さじ1/2
  • きゅうり 1/2本
  • ほぼズワイ蟹のかにかま 4~5本

作り方

  1. 炊いたご飯にすしのこ・いりごま・鮭フレーク・しらす・大葉を混ぜて、濡れたふきんをかぶせて置いておく
  2. 沸騰したお湯に塩と酒を入れて背ワタを取ったエビをさっとゆでる(冷凍むきエビで代用しても良い)
  3. 卵にマヨネーズと白だしを入れてよく混ぜて中火で焼く
  4. エビと卵が冷めたら、1センチ角にに切っておく
  5. きゅうりを洗ってアクをとり、1センチ角に切っておく
  6. カニカマを1センチ角に切っておく
  7. 卵、エビ、きゅうり、かにかまをご飯に混ぜて、最後にきざみのりをちらして出来上がり

妊婦安心♡生魚なし♡ちらし寿司 by MissH0423

これなら妊娠中でも安心して食べられるね。



【まとめ】食中毒と食べる量さえ気をつければ大丈夫!

妊娠中でもおいしいサーモン寿司が食べたい!

妊娠中だとなかなか思うように食べることができませんね。

ガマンのしすぎはストレスがたまるいっぽう。

ストレスを貯めるのは一番体によくありません。

気をつけるべき3つの注意は

  1. 食中毒
  2. 水銀
  3. 塩分

でも、注意しながらおいしく食べるには

  • 食べても良いとされている適量を守ればOK!
  • 自分の体調の良いときにたまに食べるのもOK!
  • 加熱したサーモンならOK!

何かと規制が多い妊娠中ですが、体をいたわりながら、ストレスフリーに楽しく食事ができるといいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。