当サイトにはプロモーション広告が含まれております。
医療事務の資格を取って働きたいと思っているのに「お金を出してまで取る意味はない!」なんて言われたら…不安になりますよね。
医療事務の資格を取っても意味がないと言われている理由は以下の4つです。
- 民間の資格である
- 資格がなくても仕事に就ける
- 資格より経験が求められる
- テキストの内容が実務とはかけ離れている
このような理由から、未経験者が医療事務の資格を取ったとしても、就職が有利になることはありません。
しかし、15年医療現場で働き、何人も新人を育ててきた私の経験から言うと本気で医療事務を目指すなら勉強して取得することをおススメします。
なぜなら、勉強する内容は、仕事をする上で知っていて当たり前のことであり、必要最低限の知識だからです。
資格が無くても就職はできますが、仕事に臨む「心構え」として一通り勉強しておく事は意味があります。
そこでこの記事では
- 医療事務の資格は意味がないといわれる4つの理由
- 資格を取取得する4つの方法とメリット・デメリット
- 講座の費用を軽減する制度の紹介
などを解説しています。
これを読んだあなたは、新しい自分になる第一歩を踏み出すことができるようになるでしょう。
医療事務の資格は意味がないと言われる4つの理由
- 民間の資格である
- 資格が無くても仕事に就ける
- 資格より経験が求められる
- テキストの内容と実務がかけ離れている
民間の資格である
民間の資格とは
企業や主催学校などが、自由に審査基準を決めて、自由に与えることができる認定資格のこと
通信講座の人は在宅受験でき、回答をYahoo!知恵袋などネットで検索している人もいるようです。
このように、誰でも簡単に試験に合格することができ「認定証=資格」が手に入れることができてしまうで「勉強しなくてもお金を払えば資格がもらえる」「資格商法に引っかかった」などと言われることが多いのです。
資格が無くても仕事に就ける
運転免許がなければ、車やバイクを運転することは禁止されていますよね?
また、医師や看護師は国家試験に合格し「医師免許」「看護師免許」を取得しなければ、業務をおこなってはならないと法律で決められています。
しかし、医療事務は免許制ではないため、資格がなければ業務を行ってはいけないということはありません。
あくまでも「知識やスキルの証明」をするだけのものなので、資格が無くても仕事に就くことができます。
資格より経験が求められる
「わずか3ヵ月で一生モノの資格取得が目指せる!」というキャッチコピーに惹かれて資格の勉強を始める人も多いと思います。
確かに3カ月あれば資格は取れますが、「素人に毛が生えた」程度の知識でしかありません。
何年も実務経験がある人には敵わないのは、どんな仕事でも同じことです。
また、医療事務の求人は「退職者の空きを埋める」時に出ることが多いので、やはり即戦力になる経験者が採用される確率が高くなります。
テキストの内容と実務がかけ離れている
以前は、医師が直筆で書いた紙のカルテを見ながら
- 注射をした
- レントゲンを撮った
- 血液検査をした
- 傷の縫合をした
などの診療内容を確認しながら会計のコンピューターに入力し「診療報酬=会計」をいただいていました。
しかし最近は、電子カルテに診療記録、検査内容を入力すると、会計のコンピューターに取り込まれるというシステムを導入している病院がほとんどです。
なので、講座で習うような「レセプト用紙に書き写し、電卓で計算する」という必要はないのです。
資格があれば就職に有利?それとも本当に意味がない?
- 就職が有利になる訳ではない
- 本気で医療事務を目指すなら意味がある
就職が有利になる訳ではない
残念ながら医療事務の資格は、持っていても就職が有利になる訳ではありません。
何故なら、国家試験とは違い、バラバラな審査基準で簡単に取得できる資格のため、評価の対象にはならないのです。
最終的には、今までの職務経歴や受け答えの印象や態度等、その人を総合的に判断して採用が決定します。
特に、未経験者の場合は「(就職するために)資格を取ってきた、持っているから雇ってください」とアピールするより「医療事務の仕事がしたい、しっかり働きたいから勉強しています」というところを前面に出した方が印象が良くなります。
本気で医療事務を目指すなら意味がある
なぜなら、勉強する内容は医療事務の仕事をする上で知っていて当たり前、必要最低限の知識だからです。
仕事をしながら覚えていけばいいこともありますが、見るもの聞くものすべてが初めて…基礎知識0で仕事に就いてしまうと、正直かなり大変です。
現場に配属されれば、十分なトレーニング期間はほぼないと思ってください。
実際に患者さんを目の前にしているときには、アレコレ詳しい説明はしていられません。
でも、その日わからなかったことや教わったことを、家に帰ってテキストを見直す習慣をつけると机上の知識だったものが自分の中に定着し、3カ月、半年後に大きな差がでます。
世間からは「意味がない」といわれている資格でも、第一線でバリバリ誇りをもって働いている人はたくさんいます。
意味のあるものにするのも、そのままで終わるのも自分次第。
意味がないと言われて「や~めた」と思うならそれが正解です。
資格を取得する4つの方法と講座の選び方
通信講座だから採用しない、不利になる…とうことはありません。
なぜなら、医療事務の資格は、どこで勉強しても基本的な内容は同じだからです。
- 独学
- 専門学校・通学講座
- 通信講座
- 職業訓練
それぞれのメリット・デメリットを比較して自分に合った方法で勉強しましょう。
独学
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
就職サポート |
|
専門学校・通学講座
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
就職サポート |
|
通信講座
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
就職サポート |
|
職業訓練
ハローワークでは、受講料無料の医療事務認定実務者試験を目指す講座があります。(ただしテキスト代:1万円〜2万円くらい、交通費等は自己負担)
- 離職者訓練は、雇用保険を受給している人、会社を辞めて求職の人
- 求職者訓練は、雇用保険を受給できない人(受給が終わった人)や就職が決まらないまま卒業して就職を希望者してる人
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
就職サポート |
|
申し込み方法などはハロートレーニングで確認してください。
まずは医療事務全般を学べるもの
一番はじめに必要なのは医療事務全般を学べるもので「医療事務講座(医科)」という基礎講座です。
内容としては
- 診療費の点数計算・レセプトによる保険請求、診療報酬請求
- 医療保険制度のしくみ
- 患者接遇マナー、患者応対、カルテ管理など
歯科、調剤薬局、介護施設に就職が決まっているという人は、そこから勉強するのでもOKですが、とりあえず医科全般の勉強をしておきましょう。
診療報酬請求事務能力認定試験などの+αの資格は、仕事に就いたあと、必要性を感じたら勉強すればいいのです。
教育訓練給付制度
雇用保険に一定期間入っている人(入っていた人)が指定した講座を受け終了すると、費用の20%戻ってくるもので、私も利用しました。
対象となる講座であるか調べてから申し込みを!
患者さんとの上手な接し方【ワンランク上の接遇】
最近は、付き添いなしで来院される高齢者の方が多く、案内や検査説明などで今まで以上に注意が必要だと感じています。
例えば
- 検査に案内したが戻ってこない
- 「薬は飲んでいない」と言っていたが、検査と相性が悪い薬を飲んでいた
- 食事をしてしまったため、検査ができなくなった
など、こちらの説明が届いていないことが多いので、うまく伝えるポイントを解説します。
なぜうまく伝わらないのか
聴力は20代をピークに徐々に低下するといわれています。
上手くコミュニケーションが取れないと、「無視された」「バカにされた」などとクレームになってしまうこともあるので、どのように聞こえているのか覚えておきましょう。
- 高い音から聞こえなくなる
- 小さい音は聞こえにくい、大きい音はうるさく感じる
- 音の区別がつきにくくなる
- 早口はさらに分かりにくくなる
高い音から聞こえなくなる
外から入ってくる音は、内耳にある有毛細胞という細胞で音を感じ、入口付近で高い音、奥で低い音を感じます。
この細胞は入口付近から衰えていくため、高齢になると電話の呼び出し音や体温計の音などの高い音が、はっきりしない感じに聞こえます。
小さい音は聞こえにくい、大きい音はうるさく感じる
耳は、小さい音を聞くときには感度を上げ、大きな音を聞く時には感度を下げ、勝手にボリュームを調整しています。
高齢になると、このボリューム調整の機能が低下してしまうため、小さい音は聞こえませんが、大きい音は若い人と同じか、若い人以上にうるさく感じるので苦痛に感じてしまうのです。
高齢者だからといって、必要以上に大きな声を出す必要はありません。
音の区別がつきにくくなる
高齢になると、「しゅ」「つ」「て」「す」「か」「ひ」「さ」「し」などの音が聞き取りづらくなるので、聞き間違える、相手の言っていることが理解できないということが起こります。
- いちじ?しちじ?
- にし?りし? すし?
- うし?くし?
これは音を感じる有毛細胞の毛が全体的に薄くまばらになることが原因です。
有毛細胞の毛は、数十年かけて少しずつ抜けていくので、言葉の聞き取りも少しずつ落ちていきます。
そのため、ほとんどの人は「自分が聞き取りくくなっている」という自覚がありません。
早口はさらに分かりにくくなる
有毛細胞の毛が減ると、脳にいくはずの音の情報も少なくなってしまいます。
音の情報が減ることで、耳に入ってきた言葉の内容を認識するのに時間がかかるようになるので、早口で話されるとさらに分かりにくくなってしまいます。
患者さんに伝わる話し方
患者さんと話していると「私の話がちゃんと伝わっていないのでは?」と感じるポイントがいくつかあります。
こんな様子の患者さんには注意!
- 聞き返しが多い
- 番号や説明を正しくメモできていない
- 質問に対して見当違いの答えが返ってくる
- なんでも「はい」と返事をする(分かったつもり)
このような様子の患者さんには
- 順序だてて、簡潔に話す
- 少し大きめの声、低めの落ち着いた声で、ゆっくり、ハッキリ話す
- 言葉の始まりは、しっかり力を入れる
- ぱ行・た行・か行・さ行の言葉はできるだけ使わず、別の言葉に置き換える
自動精算機のように長い単語も聞き取りにくいので、言葉として理解するのに時間がかかってしまいます。
そのため、それ以降に聞いた言葉は飛んでしまい「精算したらどうするんだっけ?」とい状態になってしまうのです。
順序だてて説明することで「お金を払う」「封筒をもらう」という相手にやって欲しい行動に導くことができます。
まとめ【本気で医療事務を目指すなら勉強して取得しよう】
- 医療事務の資格は民間の認定資格である
- 誰でも簡単に取れ、資格が無くても就職できる
- 資格と言っても内容は「素人に毛が生えた程度」
- 内容が実務とはかけ離れているため即戦力にはならない
しかし
- 就職に資格は必須ではないが、知識も不要というわけではない
- 勉強する内容は、知っていて当たり前、必要最低限のこと
- 本気で医療事務を目指すなら勉強して取得しよう
「資格を取ればすぐ仕事が見つかる」「即戦力として働ける」「自分の都合で働ける」と大々的に宣伝されていますが、現実はそんなに甘くはありません。
管理栄養士の仕事の方が給料は貰えますが、私は今の仕事の方が好きです。
どこにやりがいや魅力を感じるかは人それぞれで、自身で見つけるものだと思います。
まずは経験を積んでください、自信がつくまで経験を積めば、その先の方向性は自然と見えてきます。
少しでも参考になれば幸いです。